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記憶の隅で僕達は  作者: 魔眼持ち
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新井晃介の暇人的思考3

結局夜更かししてしまった...間違いなく授業は眠くなるな...まぁ、みんなもそうだろ?

次の日の学校。1時間目の現代文。予想外の眠さに撃沈。


2時間目の生物。あまりの説明の長さに撃沈。


3時間目の英語表現。理解不能で撃沈


4時間目の体育。撃沈こそしないものの、日頃の運動不足により疲弊。


と、昼までの授業は全て受けてない同然であった...


古谷「相変わらずだなお前、サボり癖少し直した方がテストで点取れんじゃねーの?」


新井「余計なお世話だよ、寝てるっていってもちまちまノート取ってるから大丈夫だ」


古谷「どこがだよ、字汚ねーし見えねーだろこれ」


新井「実際そう」


なんて、昼休みの会話を弾ませている。あ、あまり会話に入っていないけど秋音もいるぞ、こいつ朝昼はめちゃくちゃ静かなんだよなぁ...まぁ振ればなんかやってくれるが


新井「そんなことよりさ、飯食うぞ、飯。腹減ってしょうがない」


古谷「俺は秋音と購買でパン買ってきたから、お前何食うんだよ」


新井「弁当だよ。妹が作ってくれたんだ、これがまた上手いんだわ!」


秋音「シスコン...」


新井「うるせーよ!妹が好きで何が悪い、むしろ嫌いな方がおかしいだろ?」


古谷「その考えはまぁ、否定はできないが...お前の場合極端なんだよ」


新井「そうか?」


秋音「おいしそー...」


新井「どうした?食いたいか?」


秋音「いいの!?」


新井「ははっ、誰があげるか」


秋音「そう...」


グイッ


新井「あっ!いってぇー!やめろやめろ!頬を抓るな!わかったわかったやるから!それでいいだろ...」


秋音「ありがとー♡新井優しいね!」


古谷「秋音も元気になってきたし、午後の授業も頑張りますかねぇ」


午後の授業は異能力の自由研究である。自身の能力をいかに活かすかを調べる時間であり、俺たちが最も苦手とする科目である。


古谷「ちっ、やっぱ炎は出せねーよ、何でこうなったかねぇ...」


秋音「うー...気持ち悪い植物しか生えてこないよぉ...」


新井「秋音ー?水やりいるかー?」


秋音「あーいいよ、育てる気もないしね」


俺達の持つ能力、古谷の炎、秋音の植物、そして俺の水、これらは全て欠陥を持っている。俺は単純に使いこなせていないため、蛇口から出る程度のもの。古谷は線香花火程度、秋音は植物を沢山生やせるには生やせるのだが、どれもどこか不安感を煽る奇妙な植物ばかりである。


新井「あー、これで貧しい国の人達に水を分け与えるとか...そんなんじゃだめかな?」


秋音「そんなにほいほい外国いける金なんてなんでしょ...。私なんて、こんな植物一部のマニアにしかウケないよ...」


古谷「俺は思いついたぜ!一発芸ケツ花火ってな!」


新井「それのどこが社会の役に立つんだよ!今日も収穫は無いようなもんだな...」


こうして5、6時間目を無駄に使っていたのであった。


黒澤「よく集まったなぁ!お前ら!正直初日からサボるんじゃねーかと思ってたぞ」


新井「集まったってか俺達いつも3人固まってるからなぁ」


黒澤「まぁそんなことはどうでもいいさ」


古谷「それでいいのか?」


黒澤「俺たちの部活、何でも相談部ってのは...生徒の悩みを解決して、学校生活を少しでも楽に過ごしてほしいっていうことモットーにしている。」


秋音「悩み...」


新井「それで?なんか依頼とかきてんすか?」


黒澤「そこなんだよな!まだ初日。知名度も0なわけだから...」


古谷「宣伝活動か」


黒澤「その通り。これからお前達は学校中を歩いてもらってこのお悩み相談部を宣伝してもらおうと思っている。安心しろ、他の先生には許可を取っている」


新井「新手の恥さらしにならないことをいのるわ」


秋音「まぁ、多分大丈夫でしょー...」


そんな訳で俺達は学校の至る所にに繰り出したわけだが...


新井「悩みのある方は、3階多目的室までー」


秋音「...誰も反応しないね」


そもそもの話今校舎に残っているやつらといえば吹奏楽部か、美術部、茶道部、漫研などの文化部くらいである。こういったやつらは自分たちのやることに一所懸命になって集中しているため俺達の声が耳に入ってない可能性が高い。


黒澤「おいおい、もう戻ってきたのかよー...で、なんか収穫あったか?」


新井「先生俺たち不人気組じゃ効き目ないっす、適当にポスター作って廊下とかに貼っといた方がいいんじゃないすか?」


黒澤「まぁ、たしかに俺もそれは思ったんだが...めんどいじゃん?作るのがさ」


古谷「俺たちに美的センスないもんなー」


黒澤「おいおい、俺まで無いみたいにいうなよ...」


秋音「えーと、とりあえず街宣的なことじゃ効果薄いから、やっぱり新井の言う通りポスターの方がいいと思うよ?」


黒澤「まぁ、それが1番合理的だろうしな、よし!お前らに課題をだそう。」


新井「俺たちにポスターを作ってこいと?」


黒澤「察しがいいな、明日までにA4サイズの宣伝用ポスター、デザインは学校の規則にそったものならなんでもいいが、出来るだけ人の気を引くものがいいな!」


新井「なんでもいいけど先生も書いてくれよ、この校舎は広いんだから3人より4人で作った方がいいだろ?」


黒澤「そうだな、俺も顧問として、お前らより立派なポスターを作ってきてやるよ!」


古谷「うざいね」


新井「うざいな」


黒澤「俺一応教師なんだけど?」


なんだか今日はやること全てが無駄に終わった気がする...

新井「次は番外編かも?」


秋音「まだ見ぬ主人公とは...?」


古谷「俺たちの居る意味とは...?」


作者「実質君たちが主役みたいなとこあるから」

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