勉強中ほど掃除が捗るのはどういう理屈なのだろうか
「おい、晴山。殺されたくないならしっかり課題をやれ」
「はぁ」
「お前、舐めてんのか? タマ潰すぞ」
「はぁ」
「よしよし、よくわかった」
「はぁ?」
「死ね」
言うや否や、ロリ教師は俺の股間目掛けて蹴りを入れようとしてきた。見た目がただの幼女なのでなにも威圧感がない。少し遊んでやろう。俺はその蹴りを避けなかった。
「!?!!!?!!■■■■■■■■■■■ーーー!」
「次はもう片方も潰すからな、それとも……折るか?」
「■■■■■■■■■■■ーーー!!!???!?? ■■■■■■ーーー!!??!!」
痛みに身を任せ……いや、支配されていると目指した楽園が見える。シャングリラだ。
コレにはアンジェラ(左)もびっくり。楽園に行くにはタマを一つ消費しなければならないらしい。
「人語を話せ、出来損ない」
痛みで声が出ないのだ。察しろ、エターナルロリ。と心の中で思う。少し和らいだので反抗せずに大人しくやる趣旨を告げようと俺は口を開いた。
「や」
「や?」
「り」
「り?」
「ま」
「ま?」
「せぬ」
「先生めっちゃ悲しいわー」
再び永遠の幼女からの食らっても痛そうに見えない蹴りが飛んでくる。しかし俺は知っている。アレは人を不幸にすることができる蹴りだと、しかし痛みで動けない。終わった。
ーータマ(右)もイッてしまった。左が潰され楽園が見えたと思ったら追放されてしまった。南無三。
俺の目の前はまっくらに なった!
◻︎ ◻︎ ◻︎
そんなことが昼にあり現在の時刻は深夜、暴力ロリ教師に脅され……そんな生易しいものではなかったが。やりたくもない課題をやっているとつけていたテレビでアニメがやっていた。特に興味もないので無視して漫画を読んでいたが、折角なので見てみることにする。
『遅い、弾道が寝ぼけているよ』
『いいわ、そっちがその気なら……まずはそのツラを吹っ飛ばしてやるわ!』
『スナイパーの癖に肉弾戦仕掛けるとか頭おかしいの? バカなの?』
「なんだこれ」
なんかよくわからない、アニメがやっていた。冴えなさそうな主人公の声はどこかで聞いた声だ。
『ん? 言わなかったかしら? 私の本分はこの拳なのよ!』
『じゃあ、僕も本気を出そうかな?』
『洒落臭いのよ! このこのド変態!』
『待て、アレは不幸な事故というかなんと言うか』
『黙れー! 人の股間に頭突っ込んだのがそんなに不幸かー!!』
「こいつらなにしてんだ」
無駄に動く戦闘をしながら話している内容はただの痴話喧嘩だ。巷ではこういうのが流行っているのだろうか?
『くだらない話はここまでにしよう』
『ええ、そうね。決着をつけましょうか』
「こいつら情緒不安定かよ」
歌が流れてきたのでどうやらエンディングらしい。主人公の声が気になったのでキャストをチェックする。
するとそこには《朱雀 赤也》と出ていた。
「トイレいこ」
俺は小便をして寝た。




