ハルくんはどうしたって? 嫌だなぁ、ハルくんの物語は前回で終わったでしょ?
雲ひとつ無い晴天に一つの黒点が浮かび上がる。それらは増えていきやがてぜんぶで7つになった。
「なにあれ?」
「いつものスペースシップじゃね?」
「にしては、多く無いか? 7機なんて見たことねぇぞ」
「いや、アレは7つ集めると願いが叶うという伝説の……」
「もう7つ集まってるんですがそれは」
「これもうわかんねぇな」
異民族異星人交流特区:川越に住む住人たちは揃って異変を唱えるのだった。
「お、おい!」
「こっちに向かってきてるよな!これ!」
「墜落か?」
「成層圏の奴らは何をやってるんだ! この地球を守るのがあいつらの仕事だろうが!」
「ザルだしなぁアソコ、この前は美味いカップラーメンの時間計るのが仕事とか言ってたし」
「なんだそれ!?」
「2分40秒くらいがジャスティスなんだと」
「せやな」
「せやろか」
事の重大さ、異質さに慌てふためく群衆。混乱しているのは川越だけでは無い。全世界でこの異変は確認されており。世界は混乱の直前であった。
その時、遥か上空から声が聞こえた。あのスペースシップの搭乗員であろう声が。
「わ、我は魔王サタン……この惑星を侵略しに来た」
「侵略だと……」
群衆が騒ついていると、突然上空に一筋の光が現れる。それは、人であった。
「魔王だかなんだか知らないけど、良くないなぁそういうのは」
「何者だお前は!」
「通りすがりの魔法少女だよ、別に覚えなくていい」
「ま、魔法少女……だと……」
魔法少女と名乗った、長く伸ばした黒髪を後ろで束ねた、所謂ポニーテールに体操服姿のその少女の胸には、『6-2 晴山 遥』と書かれていた。
それは奇しくも前作の主人公、晴山晴雄と同じ性を持つ、不思議な少女であった。




