オーダーメイド2 ダークナイト
俺は、ガディスの作業場で少し待っていたが、結構時間がかかりそうだからどれくらいかかるか聞くことにした。
「それで、何時ぐらいで出来るんだ?」
「まあ、3日でできるな。いや、2日で終わらせる。」
「分かった。また明日来てもいいか?。」
「ああ。構わねえがどうしてだ?」
「まあ。することがないのが1つとどんなの風に出来るのか見てみたいからだ。」
明日も来ることをガディスに許可をもらい俺は、作業場を後にした。
もうすっかり夜か…。
俺はもう一度バーシがいる、店に寄った。
さて、バーシは何処にいるかなっと。
すると、レジのところからバーシに声を掛けられた。
「カズ。どうだった?」
「問題なく武器を作ってもらうことになった。」
「そうか。じゃあ俺も頑張って鍜治師にならないとな!」
「ああ。その時は、お前に武器を1つ作ってもらおうかな。」
俺の、提案にバーシは嬉しそうにガッツポーズをした。
「じゃあ、また明日も作業場に来るからここのも寄るよ。」
「ああ、また明日。」
俺は、安らぎ亭に戻ることにした。
安らぎ亭
宿に入ると、女将さんが出迎えてくれた。
「おや、お疲れ様!今日は収穫あったかい?」
「まあ、迷宮には入っていないけど武器の収穫はあったよ。」
「そうかい。ああ、食事するかい?」
「え?でもここ食事が出ないんじゃ…。」
「宿泊代と別だったらあるんだよ。っで食べるかい?」
「じゃお言葉に甘えて。」
俺は、宿にある椅子に座り料理が出てくるのを待った。
15分くらいしてスープが出てきた。
スープはコンソメスープで具は、玉ねぎ、ベーコン、じゃがいも、他にも沢山入っていた。
一口食べれば止まらない美味しさで、特に玉ねぎがコンソメの味を引き立たせてくれた。
その後も、色々料理が出てきた。それを俺は、美味しく頂いた。
自分の部屋に戻って俺は、今日あったことを思い出していた。
武器を探しに1日中歩き回って。
各店では、1本づつ剣を折って弁償し。
最後の店ではなんとジークと再開することが出来た。
そこの店の頭に武器をつくらせるための実力の際に俺は、暗黒闇竜の死体から核と部位アイテムに変えた。
こんなシステムがあるとは気付かなかった。
始めっから持ってたユニークスキルなのに…。
まだまだ調べる余地がありそうだ。
今、俺の推測だが、この機能を使えばモンスターの死体を余すことなく部位アイテムとできるんじゃないかと思う。
モンスターの死体は、理由は不明だが腐食しやすい性質がある。
部位を取る前に腐れるなんてしょっちゅうの事だ。
なら、森などは生臭いのではないのか?と考えるだろうが実際そうでもない。
モンスターの腐敗した死体はすぐに分解され臭いを出す前に無くなってしまうのだ。
「まあ、それを抜いても解体作業がなくなるからいいけど。」
俺は、また明日に備えて寝ることにした。
_______________________________
次の日
俺は、昨日と同じ道を通りバーシの居る武器屋に向かった。
武器屋を回りすぎて気にもかけていなかったがガディスの店の名前は「ガディス武具店」だった。
もう少し捻ったほうがいい。「安らぎ亭」といいどうしてこの世界の人たちはこうも安易なんだ。
今度誰かが店を開くときに自分の名前にしようとしたら止めよう。
心の中で俺は決心した。
店のドアを開けるとまだジークは居ないようなので先に本題の作業場に行くことにした。
俺は、店の裏に入るのを許可を取り裏に行く。
小さな作業場に入り階段を使い下に降りていく。
階段の先のドアを開けると朝から鍜治師達が切磋琢磨と武器を作っていた。
アッツ!ここ熱すぎだろ。
「よう。昨日の坊主じゃんか。頭に作ってもらえるなんてラッキーなんだぜできたらジー坊に礼を言っておけよ。」
「ああ。分かった。」
誰かわからないけどきっと昨日俺を見た人なんだろう。
俺は、軽く挨拶をしながら奥に進んでいく。
それにしても、ジークのやつジー坊って呼ばれてるのか。ぷっぷぷ
コンコン
ガディスの作業部屋のドアを叩く。
「入れ。」
俺は、ドアを開ける。
ブウワア!
さっきのよりも凄い熱気がこの部屋から飛び出してきた。
「待っていたぞ。ちょうどお前に用があってな。」
「ん?」
一体どんな用だろうか。
「これを着て欲しいんだ。」
「なんだこれ?」
俺に手渡されたのは、何かの皮の防具だった。
「なんでこれ着るんだ?」
「これ着ると暑さが紛らわせれるんだよ。」
気を遣わせたな。ありがたく着させてもらおう。
俺は、手渡された装備を着た。
「で、今何をしてるんだ?」
「ああ今か、今は部位を熱してミスリルと合成してんだ。」
そう言うと、作業に集中し始めた。
高温で牙と爪を熱しミスリルと合成し始めた。
ミスリルとの合成によって牙と爪はもう原型を保っていなく黒々とした黒龍を象徴する色となった。
その、金属を熱しては叩き熱しては叩きの繰り返しだった。
この作業を繰り返してもう14時間近くなる。
昼飯食わなくていいのかな。
休憩の提案をしようと思ったが、余りにも真剣な表情だったため提案ができなかった。
それから8時間もう日が沈み次ぎの日となった。
「ふう。カズ、形を一様形成したがこれでも折れるか試してみてくれ。」
「ふわぁ。あ、ああ分かった。」
俺は、寝ぼけながらもまだ研がれていない剣を思いっきり振った。
ブォォン
ん?折れない。
「折れないぞ!」
「よし。じゃあこのまま研ぐぞ。」
俺は、やっとフェンリルと同等いや、それ以上かもしれない武器と出会った。俺はそんな気がした。
「お疲れさん。カズ、お前は来客用の部屋に行って寝てていいぞ。部屋はここを出てすぐ左だ。」
「ああ。そうさせてもらうよ。」
俺が、部屋を出ていこうとするとガディスが
「耐熱服脱いでから行けよ。」
俺は、耐熱服を脱いでから部屋を出た。
ん?何か着てた時より涼しいような…。
ま、いいか。それより眠たい。
俺は、客室に入りそこのソファーに寝転がった。
_______________________________
「ふぁぁぁぁぁあ。」
俺は、長いあくびをして時間を見ることにした。
12時、もう昼か。
俺は、ポーチにしまっていた弁当を2つ出した。
ポーチは、時間が立たないらしく出来立て弁当だった。
弁当をもってガディスの部屋に戻った。
「ガディス。昼飯にしようぜ。」
「ああ。そこに置いておいてくれ。」
「あんた昨日何も食べてないだ、なんだこれ。」
俺の、目の前には黒一色の装備があった。
上は、黒のレザーコートに、同じ素材のシャツ。
下も、同じような黒のズボンがあった。
更に、靴、手袋などもついていた。手袋は、指なし手袋だった。
「どうだ。お前が先まで来ていたこのサイズ測定服に合わせて装備を作っておいたんだ。」
「えっと。」
「凄いだろ。これ全部お前が寄越した部位で出来てるんだぜ。」
おい、その前に俺を騙した謝罪をしろよ。
よくよく考えあたらやっぱり暑かったぞあれ。
そんなことを思いながらも黒装備に釘ずけだった。
「ああ、凄いな。全身黒ずくめなんてかっこいいじゃんか。」
「この装備はな、武器と同じようにユニークスキルが付いている。」
俺は、(解析)を使ってレザーコートを見た。
名前・ユニークダークレザーコート
付与スキル・重力操作(飛行)・空間操作(時空移動)
ん?なんで時空移動なんてついているんだ?
俺が疑問に思っているとガディスが心を読んだかのように話し始めた。
「こいつ、ユニークスキルが2つもあったぞ。本当に良く勝てたな正直お前が倒さなかったらこの世界で最強のモンスターと言われてもおかしくないレベルのモンスターだぞ。」
「ユニークが一つ増えるだけで少し厄介になるだけじゃないのか?」
俺の疑問に呆れながら答えてくれた。
「この前話した通りユニーク1つで20倍の強さだ。それでも厄介なのに2つ、つまり2倍の4倍だ。更に2つのスキルを使う。そんな奴を倒せる奴なんてもう化物だ。」
えぇぇぇ。俺もう化け物扱いですか。
チートを使うとそうあるって知っていたけどまさかこんなに早く化け物扱いですか。
「まあ、そんな素材を扱う機会があったんだ。そのお礼としてこの装備を受け取ってくれ。」
そう言って、装備一式を俺のを方に投げてきた。
「おっと。ああ、ありがたくいただくよ。ありがとう。」
「おいおい。礼を言うのは俺の方だぜサンキュなもう一生扱えない代物だぜこれ。早く着てみろよ。」
「お、おお。」
俺は、レザーコートを着る。
レザーコートは、暗黒闇竜の翼と皮を使用していた。着心地は優しかった。
ズボンと手袋も同じで、靴は、皮と鱗などを使っていた。
「どうだ?着心地。」
「ああ、最高だ。サイズもピッタリだ。」
「最後にこれだな。」
ガディスはそう言って、布に包まれた物を渡した。
布をめくると鞘に収まった剣が出てきた。
「ダークナイトソード。それがこの剣の名前だ。」
俺は、鞘から剣を抜き出す。
シャキン
黒くも光を浴びキラキラと輝くその剣は何者にも染められない強さを放っていた。
軽く振ってからまた鞘に収める。
「これからよろしくな。」
俺は、愛剣となるそれに挨拶をした。
ガディスの日記
昨日、俺に武器を作って欲しいと言ってきた小僧が来た。
そいつは、腕を証明するためにユニークスキル持ちの中層ボスの素材を目の前に出してきた。
俺は、一瞬目を疑った。
だが、いくら見ても本物だ。
この素材を使い武器を作ることになって2日目その小僧・カズにサイズ測定服を耐熱服と偽り着せた。
そいつは、1日中それを着ていた。
正直俺でもこの暑さにそんなのを着ていられる自信はなかった。
スゲェな。素直な褒め言葉だった。
3日目にカズが寝ている間に装備を作っていたら。ユニークスキルが2つあることに気づいた。
俺は、カズが本当にすげぇ奴だと思った。
これから、あいつの活躍が楽しみだ。
あと、こんな大物を連れてきたジークには褒美として見習いにしてやろうと思う。




