オーダーメイド
目の前のドワーフのおっちゃんは俺のことを見定めるのような目で見てきた。
「えっとぉ。今回俺が来たのはオーダーメイドを頼みに来たからです。」
「オーダーメイド?俺に打たせれるほどの腕があるのか小僧。」
何か腕前を証明できるものはないかメニューからポーチを選んで調べた。
ん。俺の目に止まったのは、昨日倒したドラゴンの死体だった。
・暗黒竜の死体
・部位アイテム、核に変換しますか?
というのが出た。
俺は、目でその表示をタップする。
・部位アイテム、核に変換しました。
俺は、もう一度ポーチの中身を見る。
・暗黒竜の翼x6
・暗黒竜の鱗x700
・暗黒竜の逆鱗x5
・暗黒竜の爪x20
・
と、他にも「暗黒竜」と名の付いたアイテムがいっぱい出てきた。
これで、腕前は証明できる。でも…
「おい、ジークお前は仕事に戻れ。こんな所で油売っていると鍜治師なんて夢のまた夢だな。」
「は、はい。急いで戻ります。」
「ありがとな、ジーク。」
「気にすんなって。」
ジークは、この部屋から退出した。
「さて、邪魔者はいなくなった。早速実力を証明してもらおうか。」
「ああ。」
俺は、暗黒竜の部位一部を見せた。
「こ、これは。」
「ああ、迷宮街の中層ボスの部位だ。」
「やっぱりそうか。しかもこれ」
やっぱり気づいたか。さすが上級冒険者の武器を作るだけではある。
ガディスは俺の顔を見て納得する。
「ユニークスキル持ちのモンスターだな。」
「ああ、そうとう強かった。これなら実力を証明できるか?」
ガディスは、嬉しそうな顔をして
「当たり前だ。ユニーク中層ボスは未だ誰も遭遇したことがないモンスターだ。ギルドでもユニーク持ちのモンスターは、通常の20倍は強いっていたな。しかもボスだ。その20倍はラスボスをも凌ぐはずだ。」
へぇ、そこまで強いのか。じゃあラスボスは簡単なんじゃないか?
そんなことを思っていると、
「よし。お前の武器は、俺が作る。お前は何を使うんだ?」
「基本的には、片手用の両刃直剣だな。他にも長剣も使う。」
「そうか。じゃあ、一回俺が打った武器を見てくれ。」
そう言うとこの部屋に置いてある武器を俺に渡してきた。
俺は、その剣を使って素振りをする。
パキンッ
やっぱり武器が折れてしまった。
「ふむ、この武器が折れるとは。俺の自慢の武器だったんだが…。」
ガディスはしばらく考えている。
やはり無理か。俺はそう考えた
するとガディスが口を開いた。
「じゃあ、その部位を使うか。」
「え、そ、そんなことができるのか?」
「ああ、その部位を使うことによって通常の耐久値、攻撃力は遥かに上を行く。更にこれはユニークスキル持ちだ。武器にもそのスキルが付く。」
「そうだったのか。じゃあ頼む。」
「よし。それじゃあ作業に入るか。」
「あっ、それじゃあこの部位も渡しておく。」
俺は、暗黒竜の部位をそれぞれ3つずつ渡しておいた。
「お前、名前は?」
「カズだ。剣ができるまで頼む。」
俺たちは、硬い握手をした。
ジークの日記
今日は、久しぶりに友人とあった。
そいつの名前はカズ。
あいつは、強い武器が欲しいと言っていた。
俺は、あいつのためにも無謀承知で御頭のもとに行った。
そしたら御頭は、あいつと二人で話したいと言ってきた。
俺は、今までにこんな御頭を見たことがなかった。
俺は部屋を出たあとに先輩にこのことを話すと
「見込みがありそうな奴は二人で話したりするんだよ。」
と、教えてもらった。
あいつ、そんなに実力があるのか!
俺も頑張らないとな!
俺は、鍜治師になるためにもよりいっそうやる気になった。




