鍛冶屋
2日遅れですみません。
次の日、俺はミラに言われたとおり武器を買いに武器屋に来ている。
「へぇ。この武器は柄が良いな。でも」
俺は、今持っている武器を置いた。
俺の力に絶対耐えられないなぁ。
俺が使う武器は、基本的に俺の力で折れたりする。
昨日のような相手の防御力が強くて折れるのは初めてだった。
「ここには無いな。」
俺は、店を出て別の店に向かった。
_______________________________
あのあと俺は色々なそれこそ隣町のケリンの街の武器屋にも行ったが収穫は全く得られなかった。
「チートってのは便利だけどこういう時は不便だよなぁ。」
俺は、最後の武器屋へと向かった。
「お邪魔しまぁす。」
「いらっしゃいま、カズじゃねえか!」
「え。」
店の店員が俺の名前を呼ぶ。
誰だ?
俺は、声の下方向に顔を向ける。
熊の耳ををした獣人…。もしかして
「バーシか!」
「おう、久しぶりだな。」
「なんでここに?」
「なんでって。そりゃあここの店員だからな。」
そう言ってバーシは俺に今の姿を見せる。
青と白をベースにした制服姿。
巨体な彼には正直言って似合わない服だ。
「似合ってんだろ!」
そんなドヤ顔されてもなぁ。
俺は、苦笑いでその場を凌いだ。
その後も、俺はバーシと話した。
「鍛冶屋になったのか!」
「ああ、ここはその武器を置いている店でな。ここの頭の武器は、上級冒険者も使うほどの性能があるんだぜ。俺も、まだ見習いにもなってないけど、ここで頑張って一流の鍛冶屋になるんだ!」
「おいおい、さっき自分で言ったろ。見習いでもないのに一流って」
「あはは、いやあ目標は大きくってね。」
そうか、街を出たんだな。
俺は、みんなの成長を見て頬が緩んだ。
ミラにバーシ二人もここで出会うとは、奇跡だな。
俺は、いろいろな出会いに感謝をした。
「んで、今日のご要件はなんでしょうか?」
バーシが仕事口調でが話しかけてきた。
そうだった。武器探してるんだった。
俺は、ここまでのことを話せる範囲で話した。
「なるほど。つまり普通の剣では折れるからそうとう硬い武器が欲しいと?」
「それもそうなんだが、硬いだけだったらほかの店でもいくつか見つけれた。だけど、重さや馴染み方がしっくりこないんだ。」
俺の返答にバーシはしばらく考え込んで提案してきた。
「なら、オーダーメイドにしたらどうだ?」
「オーダーメイド?でも俺、鍜治師の知り合い居ないから…。」
「何言ってんだよ。俺がいるじゃんか!」
バーシは、ドヤ顔で言ってくる。
だから、ドヤ顔やめろよ。あと、お前まだ見習いでもないんだろ?
口に出したいが彼のこれからの活躍のためにも傷つけることは言わないでおこう。
「お前が打つのか?」
「俺じゃ無理だから。御頭に頼んでみようと思うんだ。」
「そんな簡単に頼めるのか?」
「いや、だから一緒に来てくれるか?お前に会わせて決めてもらおうと思う。」
まあ、他に行くところもないしいいか。
「ああ、じゃあ、いつ行けばいいんだ?」
「ちょっと待っていてくれ。もうすぐで終わるんだ。」
「ああ。」
30分後
バーシが仕事を終わらせたので、早速作業所に向かうことにした。
作業所は、この店の裏にあり小さな建物だった。
「小さいと思っただろ。俺も思った。」
そんなことを言ってバーシは建物の中に入っていった。
建物の中は、作業場ではなく休憩所みたいな場所だった。
「本当の作業場は、ここの下だ。」
俺は、バーシに案内されるままについて行く。
階段を降り鉄のドアがありそれを開けると
ボゥワッと炎の暑い熱気が俺のところまでやってきた。
目の前にある光景は、大勢の鍜治師が鉄を打ったり、鍜治師同士で話していたりと暑苦しい男のたまり場って感じがした。
「ここは、見習いの作業場だ。俺も早くここに行きたいぜ。」
「じゃあ、お前んところの頭は何処に?」
「もう少し先だ。じゃあさっさと、行こうか。」
俺たちは、先に進んだ。
しばらく歩いていると、一番奥のところにドアがありそれをバーシがノックした。
コンコン
「御頭、ちょっと話があるんですがよろしいでしょうか?」
すると、ドアの向こうから。
「入れ。」
低い声が聞こえた。
バーシがドアを開け俺も一緒に部屋に入る。
「誰だ?鍜治師志望者か?」
そう、俺に聞いてくる男性は、ドワーフ族だった。
身長が小さくしかし、腕から何までもががっしりしていて男らしい体だ。
ヒゲもボウボウに生えていてしばらく外に出ていないのが見て取れた。
「俺は、ガディス。ここの頭をやっている。」
この、威厳のありそうなドワーフのおっちゃんはそう言った。
カズの日記
今日、俺は一日を使って武器を探した。
武器屋に来ては、素振りをしたりしていいと言われたのでやてみることにした。
するとどうだろう。見事に俺の力に耐えられなくて壊れるではありませんか。
「あっ」
「あっ」
俺と店員の拍子抜けな声が店内を一周する。
その時ちょうどその武器の作成者が顔を出して俺がもっているそれを見て。
「ああああああああああ」
当然ではあるが心が折れる寸前まで行ったそうだ。
今度、謝罪ついでに何買おう。
本当にごめん!




