おんぼろなのに!
魔法の名前を募集中です。
俺が転生してもう7年という歳月が過ぎた。
当然だが、俺はもう7歳だ。
7年という時間を過ごして気づいたことがあった。
(街に出たことがない!!!)
なんでか?
簡単なことさ。毎日の練習でそれどころじゃなかったからね。
と、いうことでミリア母さんに頼んで外に行こうと思う。
「母さん。街を見たいのですが…。」
「なぁに、じゃあ行ってらっしゃい。」
いやいやいや、冷たくね。
「えっと、案内して欲しいんですけど。」
「なんで?」
「まだ外のことを知らないからです。」
「そうね。買い物に誘おうとしても、いつも教室の床で寝ているものね。知ってるはずないわ。」
「うっ。」
確かにいつも魔法を使いまくって気絶している。
俺がションボリしていると
「はぁ、まあいいわ。じゃあ、明日にでも行きましょうか。」
「はい!」
まあ、なんとか案内役は引き受けてくれたようだ。
当日
母さんはいろいろなところに連れていってくれた。
道具屋、武器屋、雑貨屋、鍛冶屋。最後にギルド
母さんは、これはダメ。あれは良い。と隅々まで教えてくれた。
俺は、一通り見た後に母さんと別行動をした。
俺は、急いで武器屋に行く。
気になる品があったのだ。
俺は、店ある武器の前に立っている。
その武器は、今にも折れそうなぼろぼろな剣。しかし、確かに感じる猛々しさ。
俺はこれに見入ってしまったのだ。
これをすぐに(解析)する。
名前は、
「神速剣・フェンリル」
解析内容はおいおい説明するが、これには非常に興味があった。
こんな名前だが知っているのは(解析)を使える俺だけで、しかも見た目が見た目なのでかなりの格安で売られていた。
格安とはいっても子供の買える値段ではない。大人の感覚でだ。
「3000ルーンか。」
ルーンとは、この世界の通貨のことだ。
銅で作られたは、
1ルーン、5ルーン、10ルーン、50ルーン、100ルーン、500ルーン
とあり、1000から5000、10000は、銀で作られ。
金は、1000000ルーンしかない。
1ルーンは、日本円で1円。
つまり、3000円であの武器が買えるということだ。
ちなみに、俺はさっき母さんに5000ルーンもらってきた。
「おっちゃん、これください。」
「おい坊主、こんなんでいいのかよ。ボロッボロだぞ。」
ガキが武器を買ってもいいんですね。
なんだか、元の世界との感覚が違いすぎてびっくりだ。
「これでいいです。」
「そうかい。じゃあ本当捨てる予定だったし、500ルーンでどうだい?」
(おいおい、定価より6分の1の値段じゃないか)
「いいんですか?」
「おう。」
俺は、1000ルーンを渡し、500ルーンのお釣りをもらった。
俺は上機嫌で、母さんのもとにむかった。
カズの日記
今日、始めて母さんと街を探索した。
ガスリ街よりもやっぱり広くて人の数に圧倒された。
母さんは、いろいろ知っていて勉強になった。
ギルドでは、いろいろな装備をしている人がわんさかいた。
俺もいつかあんな装備を着たいものだ。
それから、なんだか凄い武器を買った。(まあ、格安だったけど)
詳細は今度にするが、凄い武器だ。
上機嫌で母さんのところに行くと。
「なに。このボロボロの鉄の塊。拾ってきたの?」
と言われた。
買った。と言うと。
「なんでこんな何も使えないモノを買ったの。」
と叱られてしまった。
ごめんよ。
でも欲しかったんです。いやマジで。
だんだん世界設定も固まりつつあります。
話が完結する前に、固まるのか心配です。
では、「転生者の異世界日記」をよろしくお願いします。




