ガスリ街
(ニア語)は会話の後には付けません
ガタガタッ‥。
街の入口に着くと馬車を下りて歩くことにした。
「さあ、カズここが俺の住む街ガスリ街だ!」
目の前に広がる街は異世界らしい街だった。
東洋の街並みに似ている。
だが電球というものが無く、魔力を使った魔力灯と呼ばれるもので出来ている。
「あそこはなんですか?」
「あぁ、あそこはギルドさ。モンスターとかの討伐、時には薬草の採取などの以来が集まる場所さ。あそこにある依頼をこなす人たちを冒険者って言うんだ」
まさにファンタジー!
モンスターにギルドそして冒険者!少年魂が燃えるぜ!
歩いていると市場が見えた。賑やかな街だ。
ところどころから活気のいい声がする。
後で案内してもらおう。
しばらく歩くとタルスが急に立ち止まった。
「ここが俺の家だ」
タルスが指すその家は、とても立派な家だ。他の家をみても断然立派だ。でかいのもそうだが。手入れが丁寧だ。
こいつもしかしたら几帳面なのか?いやでもこの姿では。もしかして…。
嫌な予感がした。
早速家の中に入る。
「ただいま〜」
「おかえりなさい〜」
やっぱり、女の人の声!
「あら、お客さん?」
はい、美人出た〜
女性は女性だけど少女のほうがただしいだろうか、年はおそらく18~19くらいだ!
髪型はショートより長めの長さでそのまま下ろしている。髪色は色の薄い金髪。
肌は、ほどよく白く顔は小さい、体型は、少しやせ型でプロポーションは普通より上だ。
「あぁ、カズって言うんだ」
「初めまして笹木和樹と言います。カズキ、カズ好きな呼び方で呼んでください」
「初めまして、私はミリアと言います。随分と若いのね。私と同じくらい?」
いやいや俺は27歳だから「随分と」は若くないはずだ。まあ若いけど…。
だけどミリアさん、あなたの方が断然若いですよ。
そんなことも言えるはずも無く家の中に入った。
俺は手を洗うために洗面所へ行った。この世界では、鏡は高いそうだがタルスの家にはあった。
なんでそんなことを知っているのか?
それはここに来る際にタルスにいろいろ教えてもらった内の1つだからだ。
何処かの貴族でも知り合いなのだろうか?
他にも、ダイヤが燃えやすいただの石として人気がないこと。
異世界の人は現実的だなぁ。と思った。
そんなことを思いながら鏡を見ると昔の自分の顔があった。
「えっ、これいくつぐらいの時の顔だ?」
髪型はノーマルで色は黒。
少しだけ小顔で爽やかな顔立ちの青年。高一の時の顔。
髭も生えていなかったから若く見えたのかもしれない。しかし、確実に若返っている。
10歳ほどリセットされていた。これなら、「随分」が納得いく。
異世界で若返りって…
それからこれからのことの話が進み、俺はしばらくタルスのうちに居候させてもらうことになった。
部屋を貸してくれたので俺はスマホに今どんな機能が付いているのか。調べることにする。
スマホには図鑑アプリが追加されていた。図鑑はカメラで見るとその生物に対しての情報が見れた。
馬車の中で試したが結構この機能は色々と役に立ちそうだ!
そんな感じでこの世界は楽しそうだ。
取材二日目
異世界で居候生活を始める。
不安な部分がいくつもあるが何かとこの世界は楽しそうだ。