登場人物紹介的プロローグ
ほとんどいないとは思いますが、もしにじふぁん時代の私の作品をを知っている方がいて、最後にやったあれとか覚えている奇特な方がいらっしゃったら、後で私の活動報告へお願いします。
それ以外の方はどうぞ気にせず拙作をお読みください。
現在は朝。
春眠暁を覚えずなんて言葉を気にしてくれない時間が、学生達に登校を促して来る。
場所は火事が起きたら119番をするより先に燃え崩れてしまいそうな木造アパートの二階の一室。
そこで男子学生が一人、「やべぇ」を連呼しながら大慌てで朝の支度をこなしている。
口にトースト、ズボンは脱ぎ捨て、ワイシャツを着ている最中だ。
器用に口だけでトースト食み、手は素早くボタンを留めて行く。
明らかにこの状況に慣れている。
着替えが終わって、牛乳を一杯飲み干すと、軋む扉を押し開け飛び出して行った。
なお、彼は一番最初に紹介されていながらこの小説の主人公ではない。
ところ変わって今度は屋外。
閑静な住宅街の交差点に先程とは別の、三人の学生が立っている。
一人は男子生徒。
長身で体格が良く、一目で武道の心得があるとわかる佇まいだ。
着ているブレザーも少し肩が張っていて、ややきつそうに見える。
彼はその肉体のせいか、他の女子生徒たちの荷物を持っていた。
ついでに書いておくと、顔は女性にモテそうだが堀が深くイケメンよりも渋いという言葉がよく似合う。
名前は東山 平八郎。
少々古風な名前なのは家の都合だ。
彼が一応、この小説の主人公という事になる。
二人は女子生徒。
一人はピンクのシンプルな髪留めを付けた茶髪のセミロングで、これぞ日本の女子高生といった感じの風貌だ。
彼女は猫宮 歩。
膝よりはるか高みにあらせられるスカートの裾、その下で彼女の足を締め付けているニーソックス、制服のところどころには猫のアクセサリーが取り付けられている。
身長は女子高生としてはやや高めで、健康的という言葉が服を着て歩いてるような少女で器量もよく、東山と並んで歩けば非常に絵になる。
しかし、残念ながら彼女はこの小説のヒロインではない。
もう一人はの胸に届くか届かないかという年齢に対して身長が追いついていない少女だ。
ただし胸の成長率は例外とする。
名前は西川 雛。
彼女の外見を例えると、日本人形と西洋人形から、現代日本人が魅力的に感じるパーツを組み合わせたようだ。
ビー玉のような瞳、長く伸びたあでやかな黒髪、真綿のような肌。
より広域的に見れば、その顔や身長は彼女自身の性格を表すように確固とした意志と奥ゆかしさを感じさせる。
ただし胸には自己主張しか感じられない。
彼女こそがこの小説のヒロインである。
その証拠に、彼女の胸は誰より目立っている。
つまり、巨乳だ。
そう、巨乳だ。
三人とも、一番遅く来た猫宮でも二十分立ったまま待っていた。
彼らは人を待っている。
その待ち人とは、多くの読者は既に気づいているだろうが、冒頭に出てきた彼である。
「あ、来た来たー。」
猫宮の声に時計をのぞき込んでいた東山が顔を上げると、そこには確かに息を切らせて走ってくる金髪の男子生徒の姿がある。
彼は洋野 正義。
名前に反して、チャラい不良というイメージが真っ先に浮かびそうな格好をしている。
ラフに着崩された学校指定ブレザーに、首の下でぶら下がっているネクタイの結び目、地面に擦れそうなほどだぼだぼなスラックス、ブレザーの裾からはみ出たカッターシャツ、それらのだらしない印象を与える制服の着こなしの極めつけは、彼の社会の窓からのぞく青と白のパンツだろう。
「ってうおぉおお!見るなぁぁぁあ!」
「ちっ、気づいたー。」
「気づいたー。じゃねぇって!ここまで誰ともすれ違わなかったから良かったけど近所のおばちゃんに知られたてたら俺しばらく外歩けねぇって!」
「猫宮、正義、行くぞ。そろそろ時間がない。」
「あ、ほんとだー。ほらひろぽんいくよー。」
「え?ってそうじゃん!お前ら急げって!」
「……正義が遅れたせい。」
「そうだな。罰として全員分の荷物を持って行ってもらおう。」
「はぁ?何それ理不尽……ってばか投げんなって!」
こうして、彼らの物語は騒がしく始まる。
ここまで読んだ方は意外に思うかもしれませんが、実は私のお気に入りのキャラって雛なんです。




