反転が波紋の呼び水
新しい仲間が加わり、
マッキーはすでに懐いていた。
「凛さ〜ん、よろしくお願いします」
「えぇ、よ、よろしくお願いします」
光速ステップで距離を詰める
マッキーに惑いながら、
凛さんもまた、光速で適応していた。
「先程、おっしゃっていた
鏡と鈴は何でしょう?」
あぁ、忘れていた。凛さんも使う時が
来るかもしれない。
「二人とも、こっち来て」
「マッキー、凛さんの顔、
見せてあげよう」
マッキーは笑いながら
「すぅちゃん、イワオさん元気かな?」
久しぶりだからなぁ……
あまり頻繁に連絡するのは、
いいはずがない。
何が良くて悪いかは分からないが、
暗黙の了解として、決めてある。
何かあった時だけ、と。
―――
凛さん視点
ソファを挟んだテーブルに
鏡と鈴が置かれた。
普通の置き鏡、鈴は古いものだった。
一体、何を見せられるのでしょう。
鏡を持った緑さんが、
私と真希さんの真ん中に入り、
肩が触れるくらいまで近づく。
手に持つには大きい鏡に
全員を映した後、鏡を反転させる。
チラッと横を見ると、
真希さんは呆れ顔だった。
「ハァ……」
ため息をついている。
緑さんは鋭い眼差しで鏡を見て、
はっきりと口にした。
「状……上……」
確かに言った。
じょう……じょう?
息を呑んで見守ると………何も起きない。
……え? 何でしょう?
―――
緑
ふふん……食いついている。
凛さん、その期待に応えよう。
今日なら、今なら出来る。
「状……上……」
……………………
―――
マッキー
緑さんは、したり顔で鏡を反転。
また始まりました。
すぅちゃんの真似。
「ハァ……」
絶対無理です。
「状……上……」
……………………ほら。
仕方ないです。
「すぅちゃ〜ん、イワオさ〜ん
聞こえますか〜?」
―――
緑
失敗するのは分かっていた。
後悔はない。次があるから
マッキーが普通に呼んだ。
すると――
鏡の中心から外へ向かうように
波紋が立ち、鏡に姿が映し出された。
the 青鬼と青ギャル。
―――
凛さん
鏡に……波紋が。
ぼんやりと姿が浮かぶ。
「なっ……!」
私は後ずさった。
何の変哲もない鏡の向こうに、
お……鬼……青鬼がいる……。
―――
「イワオ〜、マッキーの声聞こえたよ〜」
「こっち、こっち」
「また、何やらあったのかもな」
私たち三人を見て、すぅは言った。
「あ〜、みどりん、マッキー」
「久しぶりー」
「あれ? 一人増えてない? ウケる




