第三話 全て忘れて配信しよう
今回は短いですが許して下さい
今日の帰りまさかあんな暴露をされるとは思わなかった。数少ない視聴者の一人が小森君だったなんて思わないだろ。というかどんな確率だよ普通あり得ないだろ。
「ハァ〜しんどいなぁ」
Vtuberにとって身バレは危険なモノであるが故に個人情報には細心の注意を払っているのだが職場の後輩が視聴者だったら普通にバレる可能性があるのだ。そう思えば心労が増してしんどくなる。
「かと言って配信しないのもなぁ......」
悩んだ末俺が出した結論。それは
「小森君との今日の話は何もなかった。全て忘れて配信しよう」
そして俺はスーパーへよりつまみやお菓子などを買い帰宅する。今日の晩御飯は夏だしあっさりすだちおろしうどんにかしわ天を乗っけて食べながら配信しよう。
そうと決まれば先に配信準備をしよう。まずはパソコンを立ち上げてすぐに配信ソフトをつけ、次にVtuberを動かすソフトを立ち上げる。マイクやオーディオインターフェイスはパソコンがついたと同時に起動するから問題無し。
配信準備が終わればご飯の用意だ。うどんを3玉レンチンし大根を擦りおろしすだちは半分に切る。そして適当な器にうどん、大根おろし、スーパーで買った薬味ネギとかしわ天、半分に切ったすだちを乗せ最後にだし醤油をかけて完成。ここにスーパーで買ったおにぎりも合わせておかないとな。昔はうどん5玉食えてたんだけどなぁ。老いたなぁ。
「さて準備も整ったし配信しますか」
椅子へ座り一息ついた俺はうどんが伸びてしまう前に配信開始のボタンを押した。