表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
壊れた世界の片隅で  作者: リア
3/3

出会いⅡ

その日も大通りでの野草販売が終わり宿に戻りそのまま就寝した。

なにもないいつも通りの日常のはずだった。


少し周りが騒がしくて目が覚めたらデリアヌは争いが起き入口の門付近は火の海とかしていた。


この世界には何もない日常などなかった


賊は僕が泊まっている宿のすぐ前まで来ていた。

眠気が一気に飛び冷静になった僕は思わず呟いていた


「母さん、父さん!!」


母は身元を隠すために物置小屋で寝ている。そして父も母を心配して物置小屋で寝ているのだ。

物置小屋はすぐそこにあるため僕は直ぐに向かおうと思った。

しかし物置小屋には資源が置いてあるため賊がたった今荒らしているようだった。


僕は物置小屋向けて飛び出して行った。

しかし体が前に進むことはなかった。

そこで僕は何者かに腕を掴まれていることに気がついた。


ーー1週間前野草を売った少女だったーー


寝起きだからか僕の腕を掴む彼女の手はとても力強く感じられた。


「落ち着いて!」


美しく透き通る声に僕の酷く早く脈打つ心が落ち着かされていく。


続けて少女は言う


「あそこにあなたの両親はいないかもしれないじゃない!

自ら飛び込むなんて自殺行為よ!」


僕は完全に心を落ち着かせていた。

そして少女と一緒にデリアヌの入口のから離れていった。

次の日母と父を探すためにあまり遠くへは行かず隠れてデリアヌの様子を見ていた。


隠れてる間に先程助けてくれた少女について浮かんだ疑問を問いかけることにした。


「なんで助けてくれたの?」


「昨日の野草のお礼...」


少女は先程の透き通る声からは想像ができない口ごもった声で答えた。

続けてぼくは問いかける。


「どうして物置小屋にぼくの両親がいると知っていたんだ」


少女はハッとした顔をした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ