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詩(短編)

昨日、牛タン喰ったんだ

作者: 少々



 昨日、牛タン喰ったんだ。

 ジュージュージュージュー、フライパンでだけど美味しかった。でも、家族全員が好きなわけじゃない。血が繋がっているのに好きなものが同じってわけじゃない。

 

 それを君はかなしいことだって思うかい?


 寂しいなあって、「一口だけでも」なんて無理矢理口の前に持っていく。嫌だって言われているのに「大丈夫大丈夫」なんて笑ってさあ。


 それは本当に平気なことだって思うかい?



 絵も描いたんだ。

 その名も「昨日、牛タン喰ったんだ」――


 挿絵(By みてみん)


 なかなかに上出来。

 でも、上出来だろうかと悩むまでじっくり見てくれる人は何人いるだろうか。予想では絵が出た途端に「気持ち悪い」でブラウザーバックされて終わりだろうと思うんだ。

 うん、わかっている。

 非公開で投稿している自分の複雑な気持ちも全部、それを持って言葉を綴っている。ここで出してるんだから非公開の意味なんてないのに。誰かに気持ち悪いって思われることが辛いのか、気持ち悪い絵を描いた自分自身に自信がなくて辛いのか……両方かもしれない。


 だけど、自由に描いたんだ。


 綺麗な舌だろうって自負している。


 魅惑的な絵を描いてしまったあ、なんて心の中がほかほかだよ。


 それだけで十分なんだ。


 牛タン喰っている横でカルビ喰っている。

 美味そうに。

 私が笑っている。

 あなたも笑っている。


 ただそれだけのこと。


 お互いのそれぞれがある。

 

 

 昨日、牛タン喰ったんだ。

 自分の好きなもので幸せいっぱいになったよ。



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