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うまく結べない僕たちは

作者: 海月 くらげ

「諦めた」

「出来なかった」


 そんな言葉を繰り返して僕は、今日までなんとか生き永らえてきた。


「どうせ無理」


 浴びせられた言葉は罵詈雑言などで形容できるようなものでなく、それこそ死にたくなるようなものたち。


 だからなのか、全てを悟ったのは15歳の春頃だった。


 平凡な僕では。普通な僕では。


 何かを掴むことは出来なくて。



 非凡になることを。才能が目覚めるいつかを。


 望むには何もなかった僕を恨むことしか出来ず、ただただ誰かを妬む。



 どこかの綺麗な、僕には不釣り合いな歌が言っていた。


 人生は糸のようなものだと。


 そうだとしたなら、うまく結べない僕や僕に似た人たちは、人生を歩むのは下手くそなのだろう。


 早々に諦め、自分を見放した。


 掴みなおすにはあまりに遅すぎたのは、明らかに自己責任なのだ。


 だけど。


 だからこそ僕たちは。


 結び直す必要がある気がした。



 いつか、ではなく。


 今から。



 遅すぎることは確か。

 間に合わないことなど知っている。

 何度も諦めた。



 けれど、諦めきれず。


 何度も諦めた。


 その度に立ち上がって。



 遅すぎはしたけど、それは立ち上がらない理由に足り得ない。




 うまく人生を結べない僕たちは人よりも諦めが早く、その分立ち上がるのもまた早いのだ。

遅すぎても、やらない理由にはならないと思うくらげからの応援みたいなものでした。

まぁ自分に向けて……の意味合いが強いですけど。

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