一九四〇~兵士の詩~
初投稿です。
一応、R15付けてます
遙か遠く彷徨の地にて我らが故郷を思いけり
ある者は遙か異郷の島で、故郷と違う海を見つめながら
ある者は遠く何処の洋上、故郷と似た星を見上げながら
生きて彼の地へ戻ると誓わん
きっと御国へかえらんや
きっと御国へかえらんや
遙か遠く彷徨の地にて我らが故郷を思いけり
ある者は遙か異郷の島で、旧き小銃撃ちながら
ある者は遠く何処の洋上、旧き機銃撃ちながら
生きて彼の地へ戻ると戦わん
きっと御国へかえらんや
きっと御国へかえらんや
遙か遠く彷徨の地にて我らが故郷を思いけり
ある者は遙か異郷の島で、野端の屍と成り果てながら
ある者は遠く何処の洋上、海の藻屑と成り果てながら
死せど彼の地へ戻らんと願う
きっと御国へかえらんや
きっと御国へかえらんや
遙か遠く彷徨の地にて我らが故郷を思いけり
ある者は遙か異郷の島で、残るは薬莢とわずかな布切れ
ある者は遠く何処の海底、残るは戦士を抱く軍艦
せめて彷徨の同胞眠る遠き社へ赴かん
きっと御国へかえらんや
きっと御国へかえらんや