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死の商会の聖骸世界大戦  作者: 黒桜旅団:狂王エノモト
9/16

策謀とゆでだこ

新ソ連聖骸兵士駐屯所


「おい、聞いたか!ジャパンの死神に弱みができたってよ!」

「あん?この時期といやぁ入学式か。後輩ができたってんだろ。お前去年の惨劇を忘れたのか?」

「去年のは酷かったよなぁ、一個中隊が全滅。能力も全部奪われた。」

「いやいや、今回は人数が多いんだよ!去年の倍だぞ倍!これならいくら死神でもカバーしきれねぇだろ」

「んじゃぁ拉致でもしようってのか?」

「はっ、そううまくいくもんかねぇ。俺は参加しねぇぜ。」

「ああそうかい。じゃあおれらで上に打診しとくわ。」

「せいぜい頑張れよ~」






 全員のクリスタル移植が終わった。


 結論から言おう。楽園などなかった。

 クリスタルの移植は相当体力を削られるもので、最初の子が戻ってきた様子を見た女子は、乳を揺らすほどの激しい運動はせず、皆待合室で座って各々話していた。

 あ、男子はバスケットやってたな。けど、移植後は体力が抜け落ちたようにバテてたわ。


 俺は女子をこっそりと観察していたので、特にそういうことはなかった。まぁ疲れたがな。

 しかし、誰も特に動かないので、いくら体操着姿でも、流石に飽きて退屈だった。

 くそう。もう少しなんか用意しとけよパイセン!


「ふい~これで全員終わったな。随分退屈したそうだが、これからお前らの歓迎会だぞ。楽しめよ」

「う、は、はいぃぃ」


 みんなぐっだぐだである。辛うじて最初のほうの奴らは多少回復しているが、それでもここに来た時の元気はなくなっている。

 かくいう俺もなかなか厳しい。クリスタルを埋めた背中にも違和感が残ってるし、埋めてから変な脱力感が続いている。なのに体中の血が騒いでいる。ひっきりなしに動いている。

 疲れているのに落ち着かない。子供が遠足に行く前日の夜のように!

 そう、あれは中学2年の時の初めての女の子とのお出かけ。男子3女子3の6人でカラオケに行った時の前日の夜と同じ血の流れだ!


「おい、セイ。お前めっちゃカオ赤いぞ。大丈夫か?まぁクリスタルの動きが活発なんだな。」

「俺の顔、そんな赤い、、、ですか、、、、、、?」

「お前、おいらたちより全然真っ赤だぞ。やっべぇな」


 なんだコイツ。髪はぼさぼさで、背は小さい。体は少し大きめだが、太っているというより筋肉質だ。ただ、頭がかなりでかいように見える。いや、実際でかいな。デコがかなり広い。


「そういうお前は普通だな。クリスタル移植直後だというのに赤くないとは。」


 ああ、同期か。男子は特に意識していなかった。


「そんなに赤いのか。」

「ゆでだこみたいだぞ」


 このデコ、にやにやしながら言ってきた。この俺に対して何様のつもりだ?いやただの同期か。


「やっぱり移植後は赤くなるんですね。何故ですか?」


おお、この澄んだ声はまさしくエレナさん!


「ん、ああ、クリスタルが繁殖してんのさ。それに血液が反応してんの。普通の人間だったら、ここで拒絶反応を示すんだが、お前らにはおこらない。安心しろ。さっき言った血液の反応ってのも、拒絶じゃなくてむしろ逆。受け入れるために活動している。時間がたてば収まるからまぁ待つことだな。」


「なるほど、理解しました。」


理解がはやいなぁエレナさん。可愛いなぁ、、、、、。


「ゆでだこがめっちゃ笑顔になったぞ!」


うるさいデコ、エレナさんの凛としたのを見ていい気分だったのに、一気に気分が悪くなった。

投稿遅れてすいません。

北朝鮮ミサイル記事を熱心に読んでたら遅れました。

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