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「珍しい今日は2人で来たんだ」店長がパソコンで会計ソフトで数字をい入力しながら言った。


「初めて学校で会って、その流れで」


ふーん、と店長は口角を上げながらアイを見た。


「少しはやいけど入ってもらえる?今人手が足りなくて」


僕とアイは返事をし、バイト指定のコーヒーの匂いが染み付いた制服に袖を通した。


アイは止まり「今日は忙しいそうだね」と言い残しフロアに出て行った。


フロアを見渡せばいつもより席が埋まっていた。


「いらっしゃいませ。何名様でご来店でしょうか」


そのお客はうちの学校と同じ制服だった。これまでお客が海浜高校の制服を着ているのを見るのは初めてのことだった。


「もしかして優?優じゃーんここでバイトしてんの?ウケる」


顔に見覚えがなかった。


「えっどちらさまでしょうか」


目の前のお客は、えーっ、とオーバーリアクションに反応して、上目遣いで「ユイだよー。同じクラスのユイ」


言われてみればクラスにいたような気もする。


「1年の時も一緒だったんだけど」


すみません。全く存じ上げませんでした。


ユイを席に案内しカウンターに戻る。


「どうしたのあの子。彼女?」店長がニターっと笑いながら聞いてきた。

アイから見られているような気がする。。。

「いや、ただのクラスメイトですよ。しかも、さっきまでクラスにいる事さえ知らなかった人です。」


「だってー」店長はアイを肘で突いていた。

アイに目をやると、頰を膨らませ、ぷいっと目を逸らし、オーダーを取りにいった。


「すみませーん。オーダーお願いします」

オーダーを頼むユイの声が店内に響く。


アイは違うテーブルのオーダーを取っているし、咲さんはカウンターでパフェを作っている。消去法的に僕が行かなければならなかった。同じ学校と言うだけで陰鬱になるのに、しかも同じクラスときたもんだ。

諦めつつも、ユイのオーダーを取りいった。


「えーと、このカフェオレください」


「あっはい、カフェオレですね。受けたまりました」


「なんか変な感じだね」


「はぁ」と受け流しカウンターに退避した。


ユイはカフェオレを飲み干し、会計をしにレジまできた。


「カフェオレですので450円になります」


やっと帰ってくれるっと心の中でホッと一息を入れながらも、ユイがニヤリと笑うその顔をみた瞬間嫌な予感がした。


「これはあなたの奢りでお願い。ねえ、いいでしょー」


初めは否定したものの、バイトをしていることを学校にバラすとか、あることないこと言いふらす、とか脅され結局許すはめになってしまった。


「わかりました。今回だけですから」


「わかってるわかってる」


絶対わかってないでしょ。と思いつつも、平然を保ちユイはスキップをしながら出ていった。


ため息をついたが、それに反応する人はいなかった。

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