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6話 額が!!

翌朝、起きると薬師から貰った薬のお陰ですっかり指は元通り。

自分のスキルであるマッサージで治せるんじゃね?と思ったけど無理だった、サークに聞いたらヒーラーもよほど練習しないと自己回復は難しいそうだ、道は遠い。


「また病院かぁ……こんなの続けたら指が変になっちゃうよ。」

「そこでだ、今日の大半は優君にレベル上げて貰うよ、その為には先に行くところが有る。」


行くところと言えばやはり冒険者ギルドか、そして仲間のスカウトだ!良し新たな仲間を求めて一歩歩きだ。


「まてまてどこに行く気かな、優君は?」

「え、冒険者ギルドで仲間を、イテ?!」


サークから問答無用のデコピンをうけてあまりの傷みにうずくまると盛大なため息を吐かれた、てか血出てないよな?。


「はぁぁぁ、優君が何故冒険者ギルドに拘るか知らないけど、冒険者ギルドで仲間を探すなんてのは、『僕なにも知らない素人なんです、どうぞ好きにしてください!』と言ってるもんだよ。」


「いやいやそこは一緒にクエスト受付て仲良くなり信頼を。」

「信頼より死を勝ち取りましたとさ。馬鹿言ってないでサイレントホース連れてついて来い。」


なんだろ徐々にサークから扱いがぞんざいになって来てないか?

宿の馬小屋からサイレントホースを連れサークに着いて行くと寂れた道をどんどん進んでいき不安になってきた。


「なぁサーク何となくだけどかなりヤバイ場所目指してないか?」

「お!優君にも危機意識はちゃんと有ると分かってお兄さん安心したよ。」


意外だよ!と飄々とするサークにイライラするがそれより理由聞かないと。


「ヤバイ場所になんで向かっ………まさかシズカを売るつもりか駄目だ、スジカは大事な仲間だ!。」


「うん、サイレントホースだからシズカね、売るんじゃないよその逆さ。」


俺が今決めた名前を言うとシズカは感動したのか甘噛みして来たのでマッサージしてるとサークはあきれ顔をしてそんな事を言ってきた。


「逆?なら何か買うのか?」

「買うよ『奴隷』を、まっ分けありの闇奴隷商からだけどね。」




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