5話 指が!!
この世界の病院はヒーラーと薬師の天職者逹が働く場所で、ヒーラーは教会じゃないのかとサークに聞くと教会は神官・エクソシスト・聖騎士等の聖属性を扱う者だけで構成されている。教会の役割りは魔物でも冥界より来るデーモン、アンデット等の邪悪な存在を滅ぼす組織だ。
そして神官はなんと無くなった肉体の一部復活させたり、死んで間もない人なら蘇生できるらしいが、ヒーラーの場合は特別な素材がないと体の欠損は治らないらしい。
「ふぅ、気持ちいい癒されるぅ坊主もっと下をたのむ。」
「あっハイここですか?」
「そこそこはぁ良いぞ。」
今俺は男の背を指圧してるが本来しなくて良いのにサークがしろと言ってやった最初は良かったんだ最初は。
サークに連れられて来たのは上位冒険者が通うかなりよい病院だった、だが上位冒険者の身体は過酷な闘いで鋼ボディと貸しているそんなのを指圧し続けると当然。
「ゆ、指が!!」
「おおー、先生大丈夫ですか?済みません皆さん今日はここ待てです、また明日来ますのでよろしくお願いします。」
「なんだ坊主情けない、レベルが足りんぞレベルが。」
「必ず来いよ坊主!」
サークはニコニコ笑い薬師から腱鞘炎に聞く薬をもらいホクホク顔で宿に一緒に戻った。
「いんやー、最初以外は大分料金吹っ掛けたけど、流石上位冒険者、大儲けだよ。これならサイレントホースの餌を買う余裕も優君にご褒美もらくちんだねぇ。」
「ううっ腱鞘炎なんてゲーム廃人に付き合わされた以来だ。」
ゲーム廃人からニートに格下げ寸前に色々あって知ったあいつは今元気にゲームして学校に行ってるだろうか……。
「むぅ、聞いてたかい優君、ご褒美だよご褒美喜びなよ。」
「聞いてる聞いてる。つか、俺が稼いだ金だろ?ならお金を俺が持っていても良いんじゃないか?」
「『オークの前に男を置く』ってことわざ知ってるかい?そんな事出来る分けないさ。」
オーク、男襲う⇒オーク、ニヤケてパックン
「サークいくら何でもそんな事………。」
「なら試してみようか。」
俺は露店でサークに指令されたポーションを買うという内容通りに買うが頭良い俺は並べられたポーションをみて店主に値切れるだけ値切ってかいサークにつき出す。
「ふふ、どうだこれ!かなり安く買えたぞ。」
「はい、では次俺ね着いてきなさい。」
サークは同じ露店に向かい並べられたポーションをみて店主に訪ねる。
「では、それを貰おうか。」
「へへ、兄ちゃん子供に世の中の勉強かい大変だねぇ、ほらよ。」
値切り交渉もせず店主が渡して来たポーションを買うが店主のあのニヤリとした顔をきっと俺は忘れないだろう。
「も、もしかして俺騙された?!」
「いや、ポーションはそもそも値切れるような物じゃあないよ劣化品が安いだけでね。ポーションは目利きが大事なのだよ。先程教えたことわざはね、オークの事知らずに男を置く無知な馬鹿の事を言う分かったかな?」
言い返したいのに言葉が思い浮かばす口をぱくぱくさせてると更なる事実にへこんでしまう。
「あっ因みに優君が買ったポーションは腐ってるから飲んだら悲惨だよ。」
「ううっあんまりだ……」,