4話 耳が!!
別大陸を目指す事に決めた俺達が先ず向かうのは海がある隣国【ミナツ国】追ってが来るまでの猶予が一週間と聞かされて焦ったがサークはとても頭が良かった。
「ほらほら起きろ優君着いたよ。」
「う~ん母さんもう少し寝させてくれ。」
夜同士走り抜ける間疲れた俺はサークに寄りかかり寝ていた俺はサークを寝ボケて母さんと呼びぶとグイっと引っ張られて“舐められた”。
「わぷっ!こらやめろってうわ!」
「キュンキュン。」
「ふふ、いい様だ。優君には此処で稼いで貰わないと困るんだからさっさといくよ。」
母さん呼ばわりされ怒ったサークはテイム擬きをした魔物【サイレントホース】に俺を舐めさせ機嫌を直したようだ。
【サイレントホース】はオーク逹のいた森に住む白い馬だがこいつは歩く音がしないだけで肉は不味く素材としてはいまいち。普通の馬より早く持久力があるが人嫌いで人が乗るとストレスで硬直する特性から無視されたギリギリ魔物扱いの馬だった。
だからサークは吹き矢で先ず動きを止めて俺に馬をマッサージさせなつかせた、少し罪悪感がする。
国境の検問は何時の間にか抜けたらしく今は国境近くの街に着いていた。
……此処でもサークが街の検問官に耳打ちすると蒼白になりすんなり通して貰えた何者なんだサークは?
「さて先ずは資金調達だ、ハッキリ言って俺の貯金は卸すと即ばれる、冒険者ギルドは伝達速いからね。」
「ふふん、分かるぞサーク俺が変わりに冒険者登録して稼ぐんだ、いたた何するんだ!。」
正解だろ?ドヤ顔でサークを見ると何故が耳を引っ張られた解せぬ。
「優君、君の耳は飾りかい?冒険者ギルドは伝達が速い、で登録する時何するかは解るよね?」
「登録する時?名前と得意な事、資格………あ。」
元の世界で言う資格はこっちだとステータスプレートを持つことで解る天職である事に気付き嫌な汗がでた。
「冒険者ギルドはそりゃ国によほどでもないかぎり報告しないよ?でも優君の“それ”はよほどの事だよね。」
「いや、定番としては、ごめんなさい謝るから耳引っ張らないでくれ。」
異世界転移定番のしてみたかっただけなんです。
「分かって貰ったところでさて行こうか。」
「えっと、どこに?」
「病院さ。」