恐怖のホールド
狐のお姉さんは着替えさせると言って、俺逹を幻影の壁で遮りサークには後ろ向かせている。
サークには幻影が効かないらしい、謎が多い男だ。
「お疲れ様、優君内心ヒヤヒヤしたよ。」
「私もです、あれはその時の気分次第で軽く命を刈り取りますからな。」
「またまたあんなに可愛らしい顔の娘がそんな事するわけないって、冗談きついなぁ。」
本当に可愛らしい顔だった守ってあげたくなる感じあれこそが可憐て言うのかな。
「……優君、残念ながら冗談じゃないよ、あれが本気で暴れたら街は滅びる位の女の子さ。」
「サーク様の言う通り、白鬼族で天職が狂戦士という天災の申し子のような娘。買い手の予約はかなり有りましたが天職が定まる13歳で天職が分かった途端買い手がなくなり殺す事も解放する事も出来ずにおりました。」
「え、え?冗談じゃないの?!」
詳しく聞くと白鬼族というのは世界三大美族の一つらしい。
『魅惑は妖狐、美しきはエルフ、可憐は白鬼』という位有名であると同時に金剛力で有名な種族で片手で鉄の棒を曲げてしまう力ある………そんなのが、俺の身体をペタペタ触ったと、やっぱ諦め貰うほうが良さそうだ。
妖狐のお姉さんは種族間の決まりらしく、困ってるお互いの種族の子供を見つけたら助けるらしいが見つけた時すで奴隷だった為まともな買い手が見つかるまで守護者をしてたとサークが話してくれた妖狐のお姉さん仲間にならないかな?
「ユウ!」
バサ!
「うわっと!?」
「ほうほう上手く気に入られた見たいだね。」
「さすが優様ですね。」
「これで守護者から解放ね、私は報告で里に戻りますのでさよなら。」
止めようと手を伸ばすもすでに遅く、一瞬でいなくなった転移てやつか。諦めて背中におぶさる女の子に目をやる。
「ユウ暖かい、私幸せ。」
「そう、か、ところで名前なんて言うのかな?」
「私シュキ、ユウの子供。」
ギュッと少し力を込められて心臓ドクンとはね上がる、これは女の子に抱きしめられての高鳴りではない、絞め殺されないかの胸の高鳴りだ。
心臓発作で死なないよう祈るしかないのかな俺……。




