産まれました
トニー side
驚きの連続だった。
出産とは、あんなにも大変なものとは、しらなっかった。
あの後言われた通りのやっても、赤ん坊はなかなか出て来なかった。
やっと出てきたと思ってら、先に右足しか出てこなかった、逆子だ。
最近は出産で子供が死ぬ事も少なくなったが、逆子だと言うと無事に産まれてくる確率は、低い。
アムさんが、手をいれて、赤ん坊の左足を探って、何とか両足が出てきた。
そこから一気に赤ん坊が出てきた。
赤ん坊は体が黒くなって、まるで死人のような色になっている。
へその緒を切ってアムさんの助手が赤ん坊の背中をさすって、口から水を吐き出させたが、
赤ん坊は何故か泣かない。
助手も必死になってさすっている。するとアムさんは横から入って、
赤ん坊の両足を持ち、何と逆さづりにして、お尻を叩き始めた。
何度も何度も叩いて、赤ん坊が少しづつ赤くなってきた。
「ギャーーーーーーーーふぇ??ンッギャーーー」
これでもかというほど元気良く産声をあげたのを聞いて、ホッとしたのか、全身の力が抜けた。
リオンを見ると、リオンもホッとしているのがわかる。
二人で顔を見合わせると、泣き止まない産声に二人で笑った。
産湯に浸かって産衣に包まれた赤ん坊が、リオンの腕の中に渡された。
うっすらと目を開けた 赤ん坊の目は黒かった。
それは珍しいことだった。髪や瞳の色っというのは、その人の使える魔法を表している。
茶色なら土属性、青は水属性、赤は火の属性、金は光属性の浄化や、治癒のどちらか、緑は風を操る。そして黒は闇属性だ。
この中で一番出にくいのは、黒、闇属性で、これは闇属性を得意とする六大貴族のボントイ家にしかほとんど出ないと言って良いくらいだ。
主に属性は親から受け継がれるため、庶民の中では突発性異常で出ることはあるが…………。
とにかく滅多に出ない属性のため、とても大事にされる。
おそらく貴族なんかは自分の家から闇魔法士が出たなんていったら、
家に箔がつくため、庶民に闇属性のもつ子供ができたなんていったら、
……………どうなるか目に見えている。
絶対にこの子守ろうそう心に決めた。
「トニー名前だけどどうする?あなたがつけてあげて。」
リオンが母乳を飲ませながら赤ん坊の名前を催促してきた。
「そうだな、…………フィリオ・アモートなんてどうだ。」
「フィリオ・アモート………愛し子って意味で?。良いなじゃないかしら。」
「それじゃ決まりだな。フィリオ、今日からお前はフィリオ・アモート・アルストだ。お前は俺たちが守ってやるからな」
いつも読んでくださる方へ
まさかこんなに本題の入るまでかかるとは思いませんでした。
とりあえず更新頑張ります。宜しくお願いします