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seek right  作者: ノラネコ
1章
19/31

18.図書館

サブタイトルが思い付かなくて最近困ることが多い……


コメント、評価等励みになりますので是非お願いします

地図は非常に簡素なものだった


まぁ測量術なんてものも無いんだろう、仕方ない……


簡素なものでも地図があるというのは大きい


そもそも俺はこの世界がどんな形をしてるのかすら全く知らなかったわけだから……


さて、次は図書館だ


色々と知りたいことがたくさんあるのでリゼリアには遅くなるかもしれないという話をしてきた


言うまでもないとは思うが部屋から極力出ないことと困ったことがあったらケイプウッドさんを頼るようにとも


あの人はどこまで知ってるのかわからないが、頼りになって信頼は出来る……と思う


これまでの一ヶ月の親切が全部嘘だったというなら騙されても悔いがない位には信じられる


それにしても剣と防具も見てきたが高かったなぁ……


とてもじゃないが新しいものなんて買えそうになかった


行商たちの露店市ならもう少し安いだろうけど目利きが出来る自信が無い


それこそガラクタを掴まされてお金を減らすオチになりそうだ


はぁ……とため息を一つ付きながら歩いているとなんとなく視線を感じたのでそちらに目線を移すと俺を見ていただろう人はスッと人混みに紛れてしまった


…………リゼリア?


その後ろ姿がどうにもリゼリアにそっくりで気になったが、リゼリアが一人で外に出るとは思えないし、俺から逃げるようにして姿を眩ませる意味もない


他人の空似だろうと思い気にせずそのまま図書館に到着する


立派な建物だった、火災対策だろうか他の建物と違って石造りなため大きさも伴い威圧感すら感じる


入るときに衛兵に身分証明を求められたのでタグを渡す


タグを確認すると入る許可が出る


出口の方では軽い荷物検査が行われているようだ


なるほど、これではリゼリアは入れても出れなくなってしまう


身元確認をパスして進むと図書館の入り口には大きな銅像が建っている


ここを建てた時の王様の像かな、と思ったのだが服装が魔法使い然としていてどうやら違うようだ


近くに看板があったので読んでみる


《天才魔法使い、ウェスラント》

600年前の王国建国時代の存在

彼の者の魔法は竜のブレスを相殺し、湖は一瞬で凍らせたとされる

また新たな魔法を唯一作り出せた存在としても有名

その無限の魔力と強力な魔法で王国の人間族統一に大きく貢献した立役者


ふぅ……久しぶりに辞書を使った……


てか、竜がいるのか……?


それともそう言い伝えられてるだけなのか??


てか、魔法を作れるってなんぞや……


よくわからないけどこの人は規格外だったんだな……


入り口を潜り中へ入る


中は広く本棚がズラリと並んでいる、また四方の壁も本で埋め尽くされている


一生掛かっても読みきれない本の量だ


地下へと続く階段があるがその前には衛兵が数人立っている


何か貴重な蔵書とかは地下にあるのかな?


まぁいい、今回はこの世界の一般常識や現状、魔族や魔物について知るために来たので普通の本で事足りる


地下を覗くのはまぁ……また来る機会があったときにしよう


---------------------------------------------------------------


気が付いたら日が沈もうとしていた


別に本が好きなタイプではないが新しい知識や常識だらけで興味深くて夢中になってしまった


ひたすら本を読み漁って新しい情報を覚える


わからない単語があったらその都度辞書で調べる


懐かしい大学時代を思い出した


それにしても会話の上ではもう大丈夫だと思っていたが本を読んでみるとまだまだ知らない単語がたくさんあることがわかった


とはいえ、今日でかなり言語面でも賢くなった気がする


わからない単語が多かったのもあるがまだこっちの世界の字を読むのに慣れていないのでかけた時間に対してそんなに多くの本を読めていないがそれでも得た情報は多かった


まず魔王についてだが、魔族は不定期に強い個体が現れる


魔族の考え方は強いものが上に立つというものだ


結果、魔族は魔王が現れると同時に統一された動きを見せる


その行動目的が大陸の統一となることが過去の記録では大半だった


だが、どの場合も魔王は必ず勇者に倒されている


いや、これでは語弊がある


魔王はどんな目的を持って行動しても必ず人間を害する、その結果人間と争い魔王は誰かに倒される


そしてその倒した者は勇者として奉られる


今と逆なのだ


倒すために勇者を生み出すという政策を打ち出した記録は無い


恐らくは今の王が初だろう


それが勇者が悪行を為す現状を作り上げた


正確には今の勇者と呼ばれてる者達は勇者候補にすぎないということだ


次に地図を見たときに気になったことを調べた


地図には北に山、西に森、東に海、そして南は魔族領と書かれているだけで王国の領内以外は曖昧なものだった


しかし、これは圧倒的におかしい


実際に王国内を歩き回ったわけではないし、地図の尺度が宛になら無いとしてもこのままこれを鵜呑みにすればこの世界は狭すぎる


この世界もまた地球と同じだけの広さがあるとするならば王国以外の魔族領や西の森、北の山脈、東の海がかなりの広さを有してることになる


そんなことはないだろうから真っ当に考えれば北の山脈や西の森の先には平地が、東の海の先には別の大陸がまだあるものだと思われる


そこにまた別の国があるのかそもそもそこに人間がいるのかは定かではないが……


暗くなる前に宿に戻らないとリゼリアに心配されてしまうので帰るとしよう


……あれ?どっちが保護者なのかわからないぞ……


この後、出るときに辞書を図書館の蔵書と勘違いされて一悶着あったが中身が手書きで半分が読めない文字(日本語)であることを見ると司書さんに確認の上で解放された


結局、宿に戻る頃には日は完全に沈んでいてリゼリアに心配されることになったのだが……


いかに心配したかお説教を受けてるときに話を逸らそうとリゼリアに今日外に出たかと聞いてみたが出てないとのことだった


あの時の人影がリゼリアに似てるような気がしたがやっぱり気のせいだったようだ


後書きにキャラクター説明とか書きたいけど、物語が進むにつれ変わるものだから易々と書けないんだよね


あと、地図を載せたいマジで

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