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————春の県大会が開幕。


 大会2日目、とある球場の第1試合。

 水明高校の初戦が始まる。


 私にとっては初めての公式戦。

 優希先輩と一緒にスタンドから見守る。


 初回から水明高校が先制。

 その後も確実に得点を重ねた。


 9回裏の攻撃をせずに試合終了。

 

 6対0で初戦を制した。



 試合を終えた先輩たちと合流する。

 ひとりひとりとハイタッチを交わして勝利を喜ぶ。



 

————大会3日目の翌日。 


 初戦と同じ球場の第2試合。

 2回戦が始まった。


 スコアボードに0が続く。

 そんななか、先制したのは相手の高校だった。

 まとめて3点取られてしまう。

 

 しかし、次の回に3点取り返し振り出しに戻す。

 その後もお互いに0が続き、いよいよ最終回。


 相手を0点で抑え、さよならのチャンス。

 


 カキーーーーーーーーーーーーーン

 

 勝利を確信する音が球場全体に響き渡る。

 スタンドにいる私たちは最高のハイタッチをした。 

 

 結果は4対3のサヨナラ勝利。

 準々決勝へと駒を進めた。

 

 恒例行事のハイタッチで勝利を実感する。


 


————1日挟んで、準々決勝。

 これまでとは違う初めての球場での試合。

 

 世の中はゴールデンウィーク真っ只中。

 準々決勝ということもあり、観客席も埋まっている。

 

 これまでとは違う初めての球場での試合。


 お互いのスコアボードに0が続き最終回。

 ここで水明高校が先制する。

 しかし裏で1点を返され、延長戦へと突入。


 お互い得点に繋げられず13回が終了。


 そして迎えた14回表。

 ついに点が入った。

 

 キャーーーーーーーーーーー!!!

 スタンドは大盛り上がり。


 裏に点が入ることはなく、試合終了。


 2対1で延長戦を制した。




————また1日を挟み、いよいよ準決勝。

 今日勝てば、関東大会への出場権が得られる重要な試合。


 第1試合がコールドで終わり、先に決勝進出校が決まった。

 圧巻の試合を目にして、スタンドの緊張感も高まる。

 

 両校、打線が振るわず、5回まで0が続く。

 6回の表、ヒットで進塁。

 犠牲フライと相手のパスボール、エラーでやっと1点が入る。

 さらに7回表にも1点を追加した。 


 その後、何度も訪れるピンチを凌ぎ、試合終了。


 結果2対0で、決勝進出が決定。

 同時に9年ぶり2度目の関東大会出場が決まった。


 やったーーーーーーーー!!!!!!!

 スタンドにいる知らない人とも喜びを分かち合う。



 恒例行事のハイタッチ会。


 よっしゃぁぁぁぁぁぁあああああ!!!!!!

 

 試合を終えた先輩たちの声。

 心がざわざわして、味わったことのない感情が私を襲う。

 入部して間もない私、そんな私でもこんなに嬉しい。

 先輩たちはもっともっと嬉しいんだろうな。

 

 


————いよいよ、決勝当日。


 観客席もほぼ埋まり、独特の空気が漂う。


 初回から3点を奪われ、完全に相手のペース。

 その後、追加点も入ってしまう。


 2点を返すも、最後まで点差が埋まることはなかった。


 結果、2対6で敗戦。



——春の県大会は、準優勝で幕を閉じた。


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