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12.あなたに伝えるモコシエ逮捕への流れ

モコシエ殿がざまぁされます。

 女神様のご加護を持つ、現元帥のクワッド=モコシエ。


 どうしてこんな男が女神様のご加護を持っているのか、あなたも疑問に思っているでしょう。


 モコシエは女神様から授かったご加護を使って魔王を倒し、国を救ったのですが、その後、自分のやりたい放題に振る舞ったばっかりに、女神様から見放されます。


 ですが、彼は新たな技能(スキル)を作り上げます。女神様のご加護と全く同じ効力を得られる『女神様のご加護(モコシエズ・レプリカ)』を、代わりに習得しました。


 そのため、彼は女神様に見放されたものの、女神様のご加護と変わらない能力を未だに持っているのです。


 敵のどんな攻撃も全方位から跳ね返し、敵が逃げようとしたら複合属性魔法の精密な誘導弾をお見舞いするだけ。


 そんなあり得ない力の持ち主を倒すのには、無敵を誇るスキルをどうにかしない限り、不可能でした。


 その不可能を可能にしたのが、一時的にモコシエのスキルの女神様のご加護(モコシエズ・レプリカ)を完全に無効化する魔法です。このために編み出された魔法は、膨大な魔力が必要と聞きました。それなのに、効果は長くても三十分程度しか持たないそうです。


 そこで、複数の有名冒険者パーティーが手を組み、みんなで迷惑なモコシエを(とら)えようと、短期決戦に出ました。


 かつてモコシエが所属していた、国内最強パーティーのスタッグハウンド。彼らを中心に、魔法発動と同時にモコシエの住む豪邸へと一気に突入しました。


 私のパーティー、征服されざる者(インヴィンシブル)からは、デオだけがモコシエ捕獲作戦に参加しました。デオは私に呪いをかけたモコシエのことが、許せなかったらしいのです。

 私達を連れて行っても足手まといにしかならないとデオは言っていましたが、私達を危険な目に()わせないための言い訳だろうとユリサは言っていました。


 冒険者達とモコシエとの最終決戦では、スタッグハウンドのメンバー、残りの冒険者達が全員やられ、最後はデオとの一騎打ちになったとのこと。女神様のご加護を無効化したとは言え、魔法も武力も万能なモコシエはものすごく強かったらしいです。私が最強だと疑わないデオ本人がそう語ったのですから、本当なのでしょう。


 デオは得意の剣術で劣勢に立たされていたものの、最後には美少女姿へと一瞬変身し、モコシエの隙を突いて勝利したそうです。


 その倒しかたは卑怯だと、私は感想を述べましたが、


「立派な戦術だよ」


 デオは悪気なく言い返してきました。


 モコシエは特殊な手錠で捕らえられ、牢屋へと連れて行かれる際、男性姿に戻っていたデオにこう言ったらしいです。


「まさか巨乳のお嬢さんだったとはね。今度、俺とデートしないかい?」


「誰がお前となんてするかッ!」


 即座に叫んだデオは、戦っていた時以上にモコシエを恐れたと語っていました。


 そう言えば、この二人の会話は華麗(かれい)な一場面に見えたと、スタッグハウンドの屈強な男性リーダーさんが言っていましたね。ちなみにそのリーダーさんは、別に男好きだということはなく、それだけ二人の美男子が()になっていたいうことです。


 こうして、モコシエが逮捕されたのは歓迎すべきことですが、これを機に様々な人々がモコシエを責め立てて、人間の(みにく)い部分を連日見ることになりました。被害を受けた私ですら多少は同情してしまうぐらいに、です。


 デオやグイさんも、私にかけた呪いのことでも罪を認めさせようと言ってきましたが、私は断りました。

 一応は、モコシエは魔王を倒した英雄であり、彼がいなければ、この国が魔王に滅ぼされていたかもしれません。その点だけはきちんと評価されるべきでしょう。


 立場が違えば、彼の正義は本物になります。彼の嫌がらせを全く受けずに生きて来た人々にとっては、今でもモコシエは国を救った勇者なのです。

 もっとも、殺されかけた私はもう、彼には一切関わりたくありませんが。


 以上で、あなたへの語りは、一旦()めようと思います。


 ここまでおつき合い頂き、ありがとうございました。

作者からも、ありがとうございますとお伝えいたします。


次回はセティーブ以外の記述となります。

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