★人物紹介
登場人物の補足的なメモ書きです。
●忌み子/イルティアナ・ヴァル・ヴェル=ヴォーニ
現在、七歳だが、栄養が足りていないせいで五歳に見える。
この国では珍しい銀の髪に、七色の瞳を持つ少女。
乙女ゲーム『黄昏は虹の彼方へ』では登場しない人物でもある。
不遇な幼少時を送るが、ヴェル=ヴォーニ公爵家に引き取られ、愛される喜びを知っていく。
※先見の力によって、ゲーム内で起こる予定だった悲劇を救っていく予定。
●ベンダーラ伯爵
主人公の父。
愛する妻との子が不義の子とわかると、妻を地下へ軟禁し、子まで殺そうとした。
けれど、珍しい目の色から、ほかに使い道があることを思いつく。
主人公を実の子と見なしておらず、愛情は一切ない。
その代わり、アルヴァラーナと新しい妻に愛情を注ぐ。
裏ではあくどい商売も行っていた。
不興を買ったヴェル=ヴォーニ公爵によって破滅させられた。
※ゲーム内では、娘可愛さに汚い手を使ってハルフィッドの婚約者とさせる。
ゲーム内では主人公や後妻が存在せず、実子はアルヴァラーナのみだった。
●アルヴァラーナ・バディ・ベンダーラ
主人公の姉。十歳。
主人公のせいで母が死んだことを恨んでいる。
妹とはみなさず、奴隷のように思っていた。
金髪に菫色の美少女だが、性格の悪さが目に現れていて、いつでも嘲笑しているように見えてしまう。
義母と異母妹にあまり関心はないが、表面上は受け入れいるように装っている。
ヴェル=ヴォーニ公爵によって貴族でなく、奴隷に身を落とされる。
※ゲーム内では、ハルフィッドの婚約者として社交界でも幅を利かせる。
ハルフィッド攻略する際の最大の敵であり、悪役令嬢の一人。
ゲーム内では母を早くに失くしたせいで、父の愛情を一身に受けたせいでわがまま令嬢として成長する。
欲しいと思ったものが手に入らないのは我慢できない性格。
それゆえに、ハルフィッドに近づき、好意を持たれるヒロインが邪魔に感じ、あの手この手で追い詰めていく。
●ヴェル=ヴォーニ公爵/グラウディウス・ヴァル・ヴェル=ヴォーニ
ヴェル=ヴォーニ家の当主にして、いくつもの領地を治める大貴族。
王家に次いで身分が高く、政治・軍事面においても影響力が高く、冷酷な人物として恐れられている。
政略結婚の妻が現王の妹だったことから、『義兄上』と慕われている。
身内からも命を狙われていることから、だれに対しても一線を画していた。
息子に対しても、一定の距離を保っていたが、イルティアナによって、変わりつつある。
※ゲーム内では、不慮の事故によって亡くなる。
●ハルフィッド・ヴァル・ヴェル=ヴォーニ
ヴェル=ヴォーニ公爵の嫡男。十歳。
白金に銀がかった黄金の双眸の王子様的美少年。
婚約者はまだいない。
新しく増えた家族をだれよりも溺愛している。
※ゲーム内では、父の死が叔父による計画だったことを知り、心を失っていく。
攻略対象者の一人。
愛されることも、愛することも知らずに、ただ昏い復讐心を胸に抱き、叔父の失脚を目論んでいた。
そんなとき婚約者のアルヴァラーナに虐められるヒロインと出会い、彼の中で何かが変わっていく。
ハッピーエンドでは、ヒロインが公爵となった彼の妻になったところで終わる。
バッドエンドでは、叔父を殺し、復讐を遂げたハルフィッドだったが、与えられる愛情を信じられなくなり、ヤンデレ化する。そして、『……これで、永遠に一緒に居られる』とハルフィッドに殺されたところで終わる。
血に染まり、恍惚とした彼の顔を見た乙女から賛否両論の嵐だったという。
●アシロット・ディ・グロッシウム
ハルフィッドの専属騎士。十五歳。
代々ヴェル=ヴォーニ公爵家に仕えている騎士の家系に生まれる。
ヴェル=ヴォーニ公爵に仕える筆頭騎士のダンゼは、父である。
女子供には優しくという家訓により、優男に育ったが、剣の腕前は抜群。
若くして、専属騎士を任されることになる。
彼が主人公を見つけたおかげで、未来を変えることができたといっても過言ではない。
男ばかりの中で育ったせいか、主人公が可愛くてしょうがない。
※ゲーム内では、ハルフィッドの忠実な犬のような存在だった。
壊れていく主人に心を痛めており、ヒロインの存在によって光を見出す。
『黄昏は虹の彼方へ』では、攻略対象者ではなかったが、そっとヒロインに寄り添って甘やかしてくれる彼は乙女から人気が高かったため、続編では攻略対象者に仲間入りする。
三角関係ルートのハッピーエンドでは、ハルフィッドとアシロットのどちらかと付き合いか、もしくは二人とも付き合うルートにわかれる。
三角関係ルートのバッドエンドでは、ハルフィッドを選べばアシロットから隠すように地下へ監禁され、アシロットを選べばヤンデレ化したハルフィッドに二人とも殺される。
●フィルティラー侯爵
ベンダーラ伯爵が治める領地の隣の領主。
前々から豊かなベンダーラ領を狙っていた。
仲の良いヴェル=ヴォーニ公爵にそれとなく情報を流したが、こうもうまく行くとは思っていなかった。
最も美味しいところを持っていった人物。
ヴェル=ヴォーニ公爵の関心を引いた主人公が気になっている。
ターリアン国
乙女ゲーム『黄昏は虹の彼方へ』の舞台。
古の女神を信仰している。