3
蕎麦の屋台に続いて男が訪れたのは、改札口だった。西口と記された看板を眺めていると、男に後頭部を突かれる。
「ボーッとするな」
ハジメは俯いて、男の後をついて行く。上の看板や指示表示が気になるが、天井を見上げているとまた男に怒られてしまうだろう。
改札口の隣の窓口を、男は覗き込む。
「ウエズ」
男が呼ぶと、窓口の奥からガスマスクを被った巨漢が現れた。ガスマスクは憲兵の標準装備だ。
こしゅ、とガスマスクから呼気が漏れる。
「ショウケンさん、地上に行くんですか?珍しい」
「いーや、ちょっと知りたいことがあって来た。おい、こっち来い」
男がハジメに向かって手招きをする。窓口の側に近寄ると、ガスマスクが身を乗り出してハジメを見下ろした。
「迷子?」
「そんなもんだな。地上の行方不明者にこの顔はあるか調べてみてくれ」
「えーと、お名前聞いてもいいかな」
「マツマルハジメです」
「ハジメくんね」
ガスマスクが引っ込み、窓口から機械音が漏れる。しばらくして、ガスマスクの間延びした声が聞こえて来た。
「行方不明者には居ないね」
「……ついでに戸籍も調べてくれ」
「ええ?何に使うの」
「もしかしたら未登録かもしれない。まだ多いだろ」
「顕現」の影響で家族や戸籍を失った人間は多い。そういった人々は役所に申請すれば新たに住民登録されるのだ。しかし、地下に住む人々や神霊の多くは政府を嫌い、住民登録をしていない。彼らは地下の独特なコミュニティで、政府の支援を受ける事なく生活しているのだ。
……「顕現」が起きたのは、今から十年前だ。今年で七つになるハジメは顕現後に生まれた生粋の地上民である。登録されていないという事はないはずだ。
「うん、登録されてるよ。マツマルハジメ……ちゃん。ただ、」
ガスマスクは申し訳なさそうな声音になる。
「鬼籍に入っている」
「死亡扱い?行方不明すっ飛ばしてか」
男がハジメを見下ろす。上から下までじろじろと眺め、
「生きてるよな」
「は、はい……?」
「幽霊だったりする?ちょっとサーモで見させてね」
ガスマスクがそう言ってヘッドマウントを取り付け始めるや否や、男はハジメの右頬を強くつねり上げた。
「いひゃい」
「あったかい。多分生身だ」
「ちょっと、ショウケンさん」
少し涙を滲ませたハジメを見て、ガスマスクは声を荒げる。即座に男は手を離した。
「痛覚もある」
「可哀想ですよ。小さい子を痛めつけるのは感心しない」
ガスマスクが窓口から右手を伸ばした。革手袋に包まれた指先には飴が一粒つままれている。
「大丈夫?はい、飴ちゃん」
「ありがとうございます……」
おずおずと飴を受け取り、食べようか迷って、ポケットにしまう。それを見て満足げにガスマスクは頷いた。
「とりあえず上に連絡しておきますよ」
「いや、誰にも言わないでくれ」
鋭く男は返答する。
「忘れろ」
「無茶言わないでくださいよ、ショウケンさん」
ガスマスクが呆れた声を出し、肩をすくめた。
「ちゃんと再登録しないとこのまま死亡扱いですよ。この子」
「都合がいいんだよ」
着流しの袖が、ハジメの視界を覆った。回れ右、と命令が下される。
「帰るぞ」
「ショウケンさん、その子の面倒見るつもりなんですか?」
「子供なんて目を逸らしてても育つだろ」
「駄目ですよ、然るべき処置を」
男を咎めるガスマスク。しかしその小言を聞き流し、男はさっさと元来た道を戻る。
「ほら早く」
「ショウケンさん、聞いてますか」
声を荒げるガスマスクと男を見比べ、ハジメは窓口の方へ寄る。
「おい」
「待っててね、すぐに地上に帰れるから」
「あ、あの……」
通信機器を手にしたガスマスクを制するように、ハジメはか細い声を上げる。
「いもうとは、生きてますか」
姿を消した妹は、無事なのだろうか。あの怪物に食べられてしまったりは……。
最悪の事態が脳裏をよぎる。
「妹ちゃん?」
ガスマスクは首を傾げ、奥の機器に向き直る。
「……」
後ろで佇む男は一言も発しない。成り行きを見守っているようだ。
暫くして、ガスマスクが再び窓口に現れる。
「あのね、ハジメちゃん」
気遣うような、穏やかな声音だった。嫌な予感が寒気となって、ハジメの背を駆け上る。
「お母さんと君と妹ちゃんは、全員鬼籍に入っている。一家心中、ってデータには記されてる」
頭が真っ白になった。
「でも、君はこうして生きているから、上の処理が間違っているのかもしれない。ここで待っていれば地上の人達が来るから、ちゃんと調べてもらおう」
ガスマスクの声が遠のいていき、ハジメはしゃがみ込む。頭の中が熱くなって、ほろほろと涙がこぼれた。
「ハジメちゃん」
慌てた様子のガスマスクが窓口から消える。どこかで扉が開く音がして、重々しい足音が近づいて来た。
滲んだ視界の隅に長靴が現れる。長靴の主はそっと寄り添い、ガスマスクの声音でハジメを慰めた。
「大丈夫だよ。お母さんも妹ちゃんもきっと生きてるさ」
「希望的観測か。無責任だなウエズ」
荒っぽく肩を叩かれる。
「ほら、早く立て」
「ちょっとショウケンさん」
「さっき妹に合わせてやるって言っただろ?あれが嘘だと思ってるのか?」
ガスマスクとは対照的に、苛ついた声音だった。
「俺の言うことをちゃんと聞くなら、妹には必ず合わせてやる」
妹には。
再度の男の呟きを聞いて、ハジメは顔を上げる。
この人、
母さんが食われた事を知っている。
「別に会えなくてもいいんなら、ウエズと上の奴らを待てばいい」
袖を翻し、男は再び去っていく。
待って。
嗚咽交じりの声を上げて、男を追う。
足が縺れる。タイル敷きの地面にハジメは強かに顔を打ち付けた。
「うぅ」
「大丈夫!?」
ガスマスクが駆けつける前に、ハジメの身体は宙に浮いた。
「鼻血出てる、汚い」
吐き捨てるようにそう言う男の小脇に抱えられる。項垂れているハジメを見て、ガスマスクは男を叱りつけた。
「その子は上に引き渡すべきだよ、ショウケンさん」
「地上の奴等は信用ならん」
振り返る事もせずに、男は歩き出す。ガスマスクが遠ざかっていくのを見ながら、ハジメは再び啜り泣き始めた。
「なんで泣くんだ」
「……」
ただただ啜り泣くハジメを面倒くさそうに一瞥し、男は住まいへと戻る。
長屋の戸を引き開け、先ほど横たわっていた布団の上にハジメを放る。物か何かのような乱雑な扱いに、ハジメは危機を感じて体を丸める。こうやってお腹を守れば大丈夫だという事が、これまでの経験で何となくわかっているのだ。
「ほら、どけどけ」
ごろんと転がされ、仰向けになる。布団からハジメを追い出すと、男は代わるように寝そべった。
「飯も食ったし後は寝るだけだろ。とっとと眠れ」
「……」
「言っとくがこれは俺の布団だからな。お前は綿入にでも包まっとけ。体力はもう回復してるよな」
そう言って、笠を傾け布団をかぶり直した。
「……あの」
「なんだ」
「本当に、いもうととあわせてくれるんですか」
「煩い奴には会わせん」
そう言われると、ハジメは黙るしかなくなる。
しばらくハジメは注意深く男を観察する。笠の下から寝息のような音が聞こえてきたのを確認して、部屋の隅にそっと移動した。壁に背を預け、羽織っていた半纏に包まり縮こまる。
男の寝息だけが響く部屋を見渡すと、布団の側に見慣れた機械が置いてあった。無我夢中で怪物から逃げた時、カメラを持ったままだったのだろう。
そっとカメラに近寄り、ストラップを掴んで引き寄せる。ずるずると音をたてたが、布団の男は微動だにしない。ほっとして、ハジメはカメラを半纏の中に抱き込んだ。宝物が側にあると、少しだけ安心する。
そっと壁を伝うように、ハジメは横になった。
怖い人だけど、今はこの人を頼ろう。
もし何かあったら、さっきのガスマスクの所に逃げ込めばいい。
でも、いもうとに会うまでは……
そう考えているうちに、ハジメを睡魔が襲う。
そうして、夢も見ないほど深い眠りに落ちていった。
さらさらと尾羽を曳くと、燐火が立ち上った。豪奢な振袖を纏った女は、ドラム缶に軽やかに腰掛ける。
その傍では、薄汚れた肋骨服を纏った男が静かに佇んでいる。人形か何かのように、微動だにしない。ただ軍帽の下で、目だけが異様な輝きを放っている。
女の熱っぽい視線が、路地裏で蠢く怪物達を一瞥する。
「それで、連れてきちゃったの?」
婀娜っぽくそう言う。
「珍しい。犬や猫ならともかく、芋虫に興味があったの?やっぱり、男の子なのね」
「これは人だぞ。まろ達と同じじゃ」
「ほんとお?理性のかけらも無いように見えるけど」
三毛猫の死体をしゃぶり始めた芋虫を見て、女は溜息をつく。
「拾い食いなんて愛が無いわ」
「愛だのなんだの知らぬが、タキグチが連れて行こうと言った以上は此奴も仲間じゃ」
半竜の少年は背伸びをして、芋虫のぶくぶくと太った手を引く。
「ほれ、あいさつせい」
「んぐぅ」
唸りを一つあげて、猫を平らげた芋虫は何処かへ行こうとする。
少年はずるずると空を引き摺られ、慌てて引き戻すが芋虫はびくともしない。
「あ!どこへ行く!」
「ほんとに人間なの?」
「まだ分別もつかないうちに、死んじゃったみたいだね」
バケツ頭はそう言って、芋虫の進路に立ちはだかる。
不気味な雰囲気のバケツ頭を前にして、芋虫は立ち止まった。
なんとなく、このバケツ頭は怖いのだ。
「待って待って。どっか行くと、また怖い狐に痛いことされちゃうよ」
「んー」
「わかる?こんこんだよ」
「こんこん……」
「こんこん……」
大ぶりなジェスチャーが伝わったのかどうなのか、芋虫は立ち止まり、もったりとアスファルトに座り込んだ。
芋虫の贅肉をバケツ頭はつかみ、むにむにと揉む。
「痛いのはいやだもんね」
「んくー」
「目立ち過ぎるのでは」
それまで沈黙を守っていた肋骨服の男が口を開く。か細い声だった。
「そうかなあ」
「だってでっかい芋虫よ」
「姿を消すぐらい出来るじゃろ」
なあ、と少年は芋虫に聞く。バケツ頭に撫でられながら、芋虫は体を丸めた。返答はない。
「この子も『顕現』の被害者なんだ。我々と何ら変わらない」
「しかし子供なのでしょう」
「その発言、聞き捨てならんぞ」
少年の瞳孔が針のように縮んだ。肋骨服はそれを見て顔を伏せ、「申し訳ございません」と呟いた。
「失言でした」
「こんな身体になった今、大人も子供も変わりあるまいよ」
「この子も辛いのね。なら、愛が必要だわ」
女が陶酔する。
「母の分、父の分、世界の分、愛してあげなきゃ」
「穏便にね、穏便に」
バケツ頭が釘をさすように女に言った。そして芋虫と向き合い、ボンネットを撫でる。
「これで君も僕らの仲間だ」
「ぶー」
「いつか世界が元の理を取り戻すまで、ずっと一緒だよ。飢えも渇きも、哀しみも怒りも、分かち合おうじゃないか」
くりくりと頬を捏ね回す。バケツ頭の言葉の意味はよくわからないけど、とりあえず芋虫は喃語で返事をした。
「う」
腫れて重い瞼から、赤く光が透ける。そっと目を開けると、そこは昨日と同じ安普請だった。
畳の跡がついてヒリヒリと痛む頬を撫でて、ハジメはそっと起き上がる。布団は敷かれたままだが、男がいなくなっている。生活感と煙草の匂いだけが残っている部屋で、ハジメは覚醒直後の朦朧とした心地でいた。
妹を探さなきゃ。
まずそう思い立ち、半纏から抜け出す。カメラのストラップを袈裟懸けにして、三和土のスニーカーを突っ掛けた。
引き戸を開け、南京錠をかけようとして動きを止める。
この鍵をかけたら、もう中には入れなくなる。
少し悩んで、ハジメはかちりと掛け金を押し込んだ。戸締まりをするのはマナーだと思ったからだ。
とりあえず、地上に出よう。
浮かび上がった男の姿を振り払って、通りをよろよろと歩く。
淀んだ空気となんとも言えない臭いが漂う通りは、自然と足が重くなる。上からぶら下がる標識を探しながら歩いていると、対向からやってきた誰かにぶつかった。
「あ……ごめんなさい」
「大丈夫?気をつけてね」
黄ばんだ経文の単衣を着た異形が、ごく優しい声音でそう言った。思わず黙り込むハジメを尻目に、単衣は立ち去っていく。
地下は魔境だ。人よりも神霊が多く屯する、無法地帯。地上ではまず見かけない人とはかけ離れた姿を見送って、ハジメは小走りで進む。先程の単衣は優しい気性のようだったが、人を害する神霊も地下ではうろついていると聞く。早々に地上に出なくては。
……なかなか標識は見つからない。何個目かの角を曲がり、辺りを見回す。
天井に灯る非常灯の明かりを頼りに進んできたが、不思議な姿の通行人とすれ違うばかりで、地上への道は見つからない。
誰かに聞いてみようか。
ハジメは辺りを見回す。
下水道沿いの道には、人影一つ見当たらない。ただ数歩先の堤防で、アヒルの親子がぐわぐわと鳴いているだけだった。
地下にはアヒルがいるんだ。
そう思いながら、アヒルの側を通り過ぎる。
下水道にはいくつか橋が渡されていて、その先は別の地下道へ続いている。橋を渡ろうと思って、ハジメは考え直す。
迷子になってしまいそうだ。
橋の前で立ち止まっていると滴る水の音が聞こえてきた。傍の下水へ降りる階段を、何かが上ってくる。
潜水服だった。
足にフィンを付け、片手に魚籠を持った潜水服は、ぺたぺたと階段を上り、目の前のハジメに気付いて立ち止まる。
遮光ガラスの窓から、視線を感じてハジメは身じろぎをした。
「……あ、あの」
長い沈黙の後に、ハジメは微動だにしない潜水服に声をかける。
「地上口に行きたいんです。できれば、ニシグチ?っていうところの……み、道を教えてもらえませんか」
再び沈黙が訪れる。潜水服は返事もなく、ぺたぺたと下水沿いを歩き去る。
ハジメがしょんぼりとしていると、潜水服は振り向き、手招きをした。
「あ……ありがとうございます!」
頭を下げ、潜水服について行く。笠の男と違って、ゆっくりと歩調を合わせてくれている気がした。
しばらく川に沿って歩いていると、紅い橋が現れた。今まで見てきた橋と違い、木で作られている。
橋の真ん中の欄干に、背を丸めた人影が腰掛けている。
潜水服はその人影を指差した。
「あの人が、教えてくれるんですか?」
立ち止まった潜水服に聞いてみると、その通りだと言うように頷いた。思わずハジメも頷き、続いて頭を下げる。
「ありがとうございました」
礼の言葉は、ぼちゃんという水音に掻き消された。顔を上げると、潜水服の男は消えていた。下水を覗き込むと、何事もなかったかのように水面は揺蕩っている。
袂に近付き、ギョッとする。板が何枚か外れて、下を滔々と流れる水が覗いている。恐る恐る足を踏み入れ、軋む音に肝を冷やす。
「あの」
器用に足を揃え、欄干に腰掛けている人物に声をかける。蓑にくるまり、ほっかむりで顔がよく見えない人物は身じろぎをした。
「……道案内?」
ほっかむりが顔をあげた。
黄色地に黒と赤の鳥威しが、ハジメの目の前にずいと寄る。思わず息をのむと、鳥威しはあくびをするような音を出した。
「あれ、初めまして?」
「……はじめまして」
「へー」
へー。
何度も鳥威しはそう言って、ハジメを見つめる。欄干から下りて、ぐるぐると周囲を回りはじめた。
「煙草臭いけど、まさか吸ってたりしないよね」
「えっ」
すんすんと襟ぐりを嗅ぐ。あの長屋の臭いが染み付いているようだ。
「ショーケンさんが……」
男の名を告げると、鳥威しは妙に高い声をあげた。
「へー!もしかして、アレに連れてこられたの。怖かったんじゃない?」
鳥威しの言葉を聞いて、ハジメは竦んでしまう。確かに怖い人だったが、ハジメを助けてくれたことには変わりがない。
……何も言わずに出て言ってしまったことを、今更ながら申し訳なく思う。
「で、どうしたの。迷子?」
「あ……はい」
だが、こうやって出奔してきた事はもう変わらない。
「地上に出たいんです」
「地上、もしかして西口?この間アレが出て行ったところだよね?第八公営住宅?お部屋は三階?」
立て続けに言葉を並べる鳥威しに気圧されながら、その言葉の中のいくつかに、ハジメは寒気を感じる。
なぜ、ハジメが住んでいた場所がわかるのだろう。
「そこに行きたいの?」
「は、はい」
「そっか……じゃあね、ここを真っ直ぐ行ってね。そこにまた橋があるから。そこで待ってるからね」
長い指が通路の先を指差す。暗くてハジメには何も見えない。
鳥威しはというと蓑に包まって、再び欄干に座り込んだ。
「待ってるからね」
もう一度そう言う。
付いてくるわけではない……のだろうか。
欄干で微動だにしない鳥威しに頭を下げて、ハジメは対岸に渡る。
対岸の暗く狭いトンネルを抜けると、再び下水の支流が現れた。左右を見渡し、先程と寸分変わらない紅い橋を見つける。
欄干の人影も、まったく一緒だった。
くるりと人影は振り向く。ほっかむりの下はやっぱり、鳥威しだった。
「こっちこっち」
手招きをする。腑に落ちないまま、ハジメは手招きに誘われて橋に向かった。
「じゃあ次はね、ここを道なりに」
薄暗い川沿いの道を指差す。
「三つ目の橋で待ってるからね」
「はい」
「……ごめんねー、付いていけなくって。僕橋の上とか、辻にしか居られないんだ」
ハジメの疑問を感じ取ったのか、鳥威しは謝った。それでもなお理解不能で、ハジメの疑問は混乱になる。
とりあえず、進もう。
そう考えて、混乱を押し込める。
背後の鳥威しを気にかけながら、ハジメは暗い道を進んだ。




