到着!
少し時間がなくて適当になってしまったとこもあるかと思います。すみません
まあゆっくりしていってください。
「ちょっと待って......遠くない?」
「何がですか?ああ確かに大草原から家まで2時間はかかりますからね。今はここだからあと1時間くらいかかりますね」
1時間という言葉を聞いた俺は絶句した。この世界へ来てメルに会うまでたぶん2,3時間は歩いていたと思う。それなのにあと1時間も歩くなんて......
「あ~疲れた少し休んでもいいかな?」
「いいですよ。あ!そうだ確かここら辺にあれ~ないな~」
メルは持っていたバッグをあさりだした。
「なにを探しているの?」
「え、ああちょっとですね、あ!あった」
メルはバッグから青色の液体が入った瓶を取り出した。
「飲んでみてください。ほらグビッと!」
期待の目でこちらを見てくる。あらヤダかわいい。
「よし。じゃあいくぞ」
俺は覚悟を決めそれを飲んだ。味はまるでリポ〇タンDみたいな味だった。しばらくすると痛かった足が痛くなくなりさらに疲れが吹き飛んだ気がした。
「どうですか?疲れが飛びましたか?それはスタミナンといって滋養強壮に使われるものなんです」
「うん、まさかこんなに早く疲れが取れるとは、思いもしなかったよ」
「うふふ。それでは私の家へ出発進行!!」
歩くこと1時間、俺はついにメルの家がある町「サウザンドス・リーブズ」に着いた。
「おおー!!すげぇー」
周りの景色に圧倒され頭が四方八方に向きを変える。さっきまでの大草原とは違いまるでヨーロッパ中世の感じがした。
「あそこに見えるのが私の家です。」
メルの家はほかの家より一回り大きかった。
「やったぞー!遂に着いた。メルの家に!」
なぜか心にこみ上げるものがあった。この達成感!
「ただいまー!お客さん連れてきたよー」
2時間の行きもろともせずまるで日常のようにメルは大きな声でただいまのあいさつをした。
「あら?どなた」
部屋の奥から声が聞こえた。
ベットに横になっていたのは、お母さんというよりお姉さんに近かった。しかもメルにすごく似ている(この場合、メルがお母さんに似ているというほうが正解か)似てないと言ったら少し胸がちいさ......まあ関係ないか。
「あのね。お母さんのための薬草を見つけてくれた人だよ!」
「あら、そうなの。すみませんね。うちの娘が迷惑をかけて。私の名前はラプリング・メール。メールでいいわ」
「あ!そうだ早くお母さんに薬草飲んでもらわなきゃ」
メルは手慣れた様子で薬草を煎じた。
「珍しいわ。メルがボーイフレンドを連れてくるなんて」
「ち、違いますよ俺はボーイフレンドではなく助けてもらったお礼を......」
「お礼?」
俺は大草原で起こった出来事をすべて話した。すると
「!?あ、あの子から誘ったの!これは明日大変なことになりそうだわ」
メールの顔は真剣だった。
「な、なにが起こるんですか?」
「きっとまた大洪水が起こるわ。あの子が小さいころ一回珍しく宿題をしないで遊びに行ったことがあるの。その次の日大洪水になったの」
俺は思わず吹き出してしまった。真剣な顔で言うことか。
「あ!笑ったわね。でもほんとなのよ。ほかにも帰宅時間を守らないことがあって。次の日洪水だったわ。まだあるわ......」
彼女の話は30分くらい続いた。なんか前にも同じようなことがあったような......デジャヴ!
ちょうどそのころだった。
「お薬で来ましたよ~」
メルが激辛唐辛子を連想させる毒々しい赤色の液体を持ってきた。
「ありがとう!」
メールは何の違和感もなくそれを受け取りそれを口に含んだ。
「うぅ......」
メールは全く沈没したように呻いた。
「メル!何を飲ませたの!?」
俺は慌ててメルに聞いた。すると
「え、薬に決まってるじゃないですか。いまさら何を言うんですか」
メルの薬という言葉に俺は恐怖を感じた。
「大丈夫なのか?」
「まあいつものことですし大丈夫ですよ」
メルは顔色ひとつ変えずに言った。
「だってお母さん変な薬品作っては飲むしもう慣れっこです」
「メル!もう恥ずかしいから言わないでっていつも言ってるじゃない」
「あ!ごめんなさい」
なんだこの親子は......いつの間にかメールは元気になっていた。
どうだったでしょうか。
明日また更新するのでよろしくお願いします。