紅イ森
「着いたぁ!」
「だな!」
「空気がうまいぜ!」
8月半ば。
大学が夏休みに入ったので、俺たちは森へキャンプに来ていた。
「ちょっと、男どもっ!あんたたちも、働きなさいよ!」
「うっせぇな、百合香!少しくらい、森の空気を楽しませろ!」
「力仕事は、男の仕事でしょ!俊哉!智宏!靖人!いいから手伝いなさい!」
ということで、俺たちは百合香にひっぱられ、強制的に準備をさせられた。
「くっそ、百合香め・・・。あいつ、男でもいいだろっ!」
「まぁまぁ、落ち着けって、俊哉」
「そうそう。あいつの凶暴さは、昔からだろ」
「何か言った?」
「「「なんでもないでーす」」」
そんな話をしながら、バーベキューセットや、テーブルなどの用意を進めていった。
夜になり、俺たちはバーベキューをはじめた。
「ごめんね。男子にばっかり、力仕事させて・・・」
すまなそうに、佳乃が言ってくる。
俺たちは、顔を見合わせるとにかっと笑い、佳乃のほうを向いた。
「いーの、いーの。佳乃ちゃんは気にしない」
「力仕事は男におまかせ、てなっ!」
「それに佳乃ちゃんは、昼食の用意してくれたじゃん!」
俺たちが笑顔でそう言うと、佳乃も笑顔になった。
「ちょっと。私のときとは、ずいぶん接し方が違うのね?」
百合香が黒い笑みを浮かべながら言ってくる。
「うっせ。おまえは男も同然だから、いいんだよ!」
俺がそうかえすと、百合香が文句を言ってきたので、俺もかえす。
その光景を見てにやにやしている智宏と靖人。
「「いや~、仲よろしいですなあ」」
ハモったのがまたいらついて、俺は二人と、遊びみたいなケンカをはじめた。(←もちろん、暴力はしてないぞ!)
『 』
「なあ、今何か聞こえなかったか?」
唐突に、靖人がそう言った。
「何かって、なんだよ」
「なんか、女の人の笑い声・・・的な」
俺たちは顔を見合わせるが、みんな不思議そうな表情をしていた。
「気のせいなんじゃねぇの?」
そう俺が言うと、靖人は一瞬黙った。
「・・・そうだよな!ごめんっ!」
そう言って、またバーベキューを再開しようとした。
『フフフhh・・・』
「「「「「っ!!」」」」」
今度はたしかに聞こえた。
女の不気味に笑う声が・・・。
「なんなんだよ・・・、これ・・・」
「俺にきくなよ・・・」
全員パニックになった。
森の中、俺たち以外にキャンプをしている人は見かけなかった。
なら、一体・・・。
「いやっ!!」
突然、佳乃の悲鳴が聞こえた。
みんなが佳乃のほうを向くと、佳乃は胸から血を流し倒れていた。
「佳乃っ!!」
百合香が走り寄っていく。
だが、あともう少しのところで、百合香の動きが止まった。
「百合香?」
俺が不思議そうに名前を呼ぶと、百合香の体が傾いだ。
そして、地面にうつぶせに倒れると、百合香の左胸から、赤黒いシミが広がっていった。
「百合香!!」
「うあ゛っ!」
俺が百合香の名前を呼ぶと同時に、智宏の声が聞こえた。
振り向くと、智宏も胸から血を流しながら倒れていた。
「がはっ!」
今度は靖人の声が聞こえた。
靖人のほうを見ると、胸に銀色に光るものが刺さっていた。
「なんで、ナイフが・・・」
そう俺が呟くと同時に、靖人の胸からナイフが消え、靖人が倒れた。
「一体、なにが!?」
『後ハ、アナタダケ・・・・・・』
「なっ!」
突然、後ろから声が聞こえ、振り向くと同時に、胸に冷たいものを感じた。
少しすると、そこからかなりの熱が広がっていった。
震える手を胸にあてると、なまぬるい液体が手についた。
それが血で、自分の胸がナイフで貫かれたとわかったのは、意識が遠のく直前だった。
「く・・・そ・・・・・・」
俺は薄れゆく意識の中、人影を見たような気がした。
かえり血を浴び、にやりと笑う、ナイフを持った女の姿を・・・。
オトモダチ・・・、ズット・・・・・・
ぴぎゃぁああああ!!
なんで俺にまわすんじゃぁああああ!!
おのれ、赤い服の人め・・・。←真犯人は、博士
お前の赤い服を紅く染め上げてやろうかぁ・・・!
なんて、冗談ですよ。
そんなこんなで、お久しぶり?
でもないよね。
慧爛です。
すまん!俺にはこれが限界だ!!
だめだぁああああ!
才能がないぃいいいいいいい!!
とにかく、次は博士だ!
部長の実力、見るがいい!
p.s.
下手ですいませんでしたぁあああああああああ!!