トマラナイ・・・恐怖
私の名前は、末松 久美子。皆から久美ちゃんと呼ばれている。特徴は、これといって無いのが特徴。そんな普通の高校2年生。
ある日、こんな話を耳にした。
「ねぇ、知ってる?……………なんだって~。」
「怖ぁ~何それ~」
よく聞こえないので、当たり障りの無い程度に近づいた。
「でさぁーその<トシ子>とか名乗ってる奴がさぁ~」
「・・・」
「・・・」
・・・妙に溜めるな、コイツ。
「人を殺して、自分は、増えていってるんだって~」
・・・は?何話してるの、コイツら。
「そいつって、いきなり後ろに現れるんでしょ~マジ怖~」
お前らのその中2妄想のほうが怖いわ!
«フフフhh...»
「誰!?」
急に後ろに視線を感じた。しかし誰も居ない。
«私・・・トシ子・・・ »
すると目の前に怪しいやつが・・・
「なんちゃって、久代でした~」
「紛らわしい真似をするんじゃねぇ!」
「なによ~そんなに怒んなくてもいいじゃーん。もしかして、今の演技をマジでビビったとか?」
痛いとこついてきやがった。はっきり言って、図星だ。
そして紹介が遅れたが、今話している相手は、水丘 久代。コイツとは幼馴染みで、久ちゃんコンビで愛されたものだ。
「まさか~いる訳無いでしょ~」
「だよねぇ~」
ふぅ。誤魔化し成功。
実は、こう見えて私は結構夢がある方なのだと皆は言う。
サンタは流石に小学校の時点で、気づいてたが、UFOとか地球外生命体とかは未だに信じている・・・いや、いる!
因みに都市伝説も信じ・・・存在してるので、こういう話は苦手なほう。
そんなこんなでビクビクしながら1日を過ごし、下校時となった。
「バ~イ、皆の衆!」
「何よ、その挨拶。」
久代は時々意味不明になる。
「昨日のドラマのさぁ、合間のCMうけたww」
「番組を見ろ!」
こんな、他和いもない話をしていつも通り、家に帰るはずだった。
しかし、現実はそうはいかず。
忍び寄る鮮血の影に・・・
2人は気づいていなかった。
毎度お馴染み、博士でございます。
今回は、日常風景を描きつつのホラーへと持っていく難しかしさを、体感しましたね。ええ。
次回も・・・俺が書くんだろうな。
頑張ります・・・