忍び寄る影
AM6:30
僕は目を覚ます。
顔を洗って、着替えて、朝食をとり、歯を磨く。
AM7:10
学校へ向う。
僕は通学路が混むのが嫌なので、なるべく早く家をでて学校につく。
ちなみに、うちの学校は基本自転車通学だ。
AM7:20
学校に着いた。
やはり、他の生徒はまだ来ていなかった。
何でわかるかって?
そんなの、自転車と下駄箱をみればわかる。
とりあえず、教室に向った。
やはり、教室には誰もいなかった。
それもそうだ。
皆が登校してくる時間は、だいたい7:40~8:00だ。
H・RはAM8:20から始まるので、それまでに登校しなければならない。
僕は席につき、読書を始める。
突然、背後から視線を感じた。
振り返ってみるが、誰もいない。
気のせいだと思い、読書を再開した。
フフ・・・
AM7:50
皆が登校してきて、教室もだいぶにぎやかになった。
皆、昨日見たTVや夢の話や、女子などは好きな人の話をしていた。
いつもと変わらない。
そう、なにひとつ。
「そいやぁ、聞いたか?」
「何を?」
噂話か。
僕は興味がわき、本を読んでいるふりをしながら会話を聞くことにした。
「隣町の○○で、人が消えたんだって」
「消えた?」
「ああ。正確には、“いなくなった”かな」
「それなら知ってる。昨日までは普通に連絡とれてたのに、次の日の朝からパッタリってやつだろ」
ただの家出か何かじゃないのか?
僕はそう思いながらも、続きを聞いていた。
「家出とかじゃなくて?」
やはりそう思った奴もいたらしい。
「いや、靴も財布も携帯もあったって」
「家出だったら、全部持って行くもんな」
「なんなんだろうな」
「もしかして、幽霊とかの仕業だったりして」
幽霊?
「はぁ?馬鹿か、お前w」
「じょうだんだってw」
「ま、幽霊なんていないしなw」
それはそうだ。
心霊現象なんて、おおかた科学で解明できる。
幽霊など存在しないのだ。
このときは、そう思っていた―――
はい。
またもや慧爛です。
やっぱダメっすね。
俺、才能ないのかも・・・。
とりあえず、次回まで慧爛にお付き合いください。