次々、消えて、増える赤い影
いつもと変わらない朝。
いつもと同じような1日をおくるはずだった―――
「おはよぅ」
「おはよう、美佳」
AM7:30
3-Aの教室に入ると、友達の涼子と挨拶を交わす。
席につき、涼子と少し話をした。
AM8:00
H・Rが始まった。
先生の話。
いつも軽く流しているが、今日はそういうわけにはいかなかった。
「今日の朝連絡があったんだが、C組の上田昌太がいなくなったそうだ。皆、見かけたら報せてくれ」
居なくなった?
あまりかかわったことはないが、1年のとき同じクラスだった。
明るく、クラスのムードメーカー的存在で、友達もたくさんいた、ということは覚えている。
なんでいなくなったんだろう?
だが、そのくらいにしか思っていなかった。
次の日のH・R―――
「今日の朝、2年D組の石田京谷がいなくなったと、連絡があった」
え?
だが、この日も、少し不審に思っただけだった。
しかし、その日から5日間、立て続けに学校の生徒や先生がいなくなった。
さらには、地域の人までいなくなっていた。
3日目からは、さすがに教室がざわついてきていた。
そして、上田昌太がいなくなってから8日目。
「おはよ・・・う・・・。あれ?」
いつものように涼子と挨拶を交わし、昨日見たTVの話などをしようと思っていた。
だが、教室には涼子の姿はなかった。
このとき、美佳は嫌な感じがした。
1年のときから同じクラスだったが、涼子はいままで1回も休んだことがなかった。
ウイルスに強いのか、風邪などひいたことなどなかったのだ。
なのに―――
嫌な予感は的中した。
「今日も、このクラスから、一人いなくなった・・・。藤崎涼子だ・・・」
予想はしていたが、やはり、かなりの衝撃だった。
「涼…子・・・」
その日の授業は、頭に入らなかった。
いつの間にか、下校の時間になっていた。
ぼうっとしながら家までの道を歩いていると、見知った姿が見えた。
「涼子!」
名前を呼んで駆け寄っていた。
「まったく・・・。心配かけさせないでよ!」
「・・・」
「・・・涼子?」
すごく嫌な気がした。
背中に汗がにじむ。
悪寒がはしる。
「涼子?」
不安になり、震えた声で名前を呼ぶと、涼子はゆっくりと顔をあげた。
「っ!」
だが、その顔を見て息がとまった。
目玉はなく、そこから血が流れ出ていた。
口の端からも血が流れていた。
「あ・・・、嫌・・・」
「美佳・・・」
涼子が美佳の名を呼ぶ。
すると、いつの間にか涼子の後ろに、いままでいなくなった人たちがいた。
皆目玉はなく、目と口の端から血が流れていた。
逃げようと思っても、足が動かない。
嫌、いや、イヤッ!!
「イッショニ・・・イコウ・・・・・・」
「いやぁあああああああああああああああああああっっっ!!!」
アナタも・・・、フフフhh・・・・・・
ども、慧爛です。
3話目、私が書かせていただきました。
やはり、博士のようにはいきませんね。
さすが部長!
そだ。
上田昌太君が、前消された人ですね。
よ、初代被害者。
てか、勝手に名前つけて、すいませんでしたぁあああ!!orz