死ノ学園祭・・・
10月半ば――
《いよいよやってまいりました!年に一度の最高のお祭り、学園祭!皆さん、盛り上がっていきましょう!!》
放送で生徒会長が宣言すると、一気に生徒たちの目の色が変わった。
「皆、やる気だな~」
「1年で、今のほほんとしてる奴は、お前ぐらいだぞ、賢悟」
僕の名前は藤原 賢悟。
高校1年で、初めての学園祭。
個人的に静かなところのほうが好きなのだが、今日はそういうわけにはいかなそうだ。
そして、今俺にツッコミをいれてきたのは、小学校からずっと一緒で親友の蔵谷 暁。
「そうかな?盛り上がるのも体力いるから、あまりはしゃぎたくないだけなんだけどなぁ」
「だから、そう思ってるのはお前だけだって・・・」
暁がため息混じりに言った。
「とりあえず、まわろうか」
僕が微笑みながらそういうと、暁も笑った。
「どこからまわろうか?」
「まずは、腹ごしらえだ!」
『・・・フフ・・・』
「それにしても、うるさいくらいに盛り上がっているね。(ちょっと暑苦しい・・・)」
「はいはい、もし上級生に聞こえてたら喧嘩になりそうなことを、ぼそりと言わない」
「あれ、聞こえてた?」
僕たちは今、校門付近の出店をまわっている。
出店は、全部生徒だけでやっている。
器用だね~。
隣にいる暁を見ると、手にはすでに、焼きそばやたこ焼きが入ったパックを持っていた。
「相変わらず、食べるよね」
「食わなきゃ、生きていけないからなっ!」
まあ、それはそうなのだが・・・。
食べすぎ、といっても過言ではないのに・・・、なぜ太らない!
本人曰く、「食っても、太らない体質だから」らしい。
ちなみに、僕も太ってはいない。どちらかというと、かなり細い部類に入るだろう。
「でも、賢悟には敵わねぇよ・・・」
そう言って暁は、僕の手元を見る。
僕の手には、焼きそば2パック、たこ焼き3パック、お好み焼き1パックが入ったビニール袋がさがっていた。
「だって、“食べなきゃ、生きていけない”んでしょ」
「たくっ。お前には敵わねぇよ、ホント」
そう笑いながら言ってくる暁。
つられて、僕も笑い返した。
・・・タノ・・・シ・・・ソウ・・・ネ・・・フフフhh・・・・・・
やぁ、みんな。
慧爛だよ!
そして、きました。
『ヘタクソ小説TIME』~!
次回まで、俺だZE☆