奴ガ来ル―――
「《トシ子》って知ってる?」
「え?」
私の名前は、桜庭 千和。
高校1年だ。
そして、こっちは柊 華音。
同じクラスで、私の親友だ。
「急に何?てか、何よ。《トシ子》って」
私がそうかえすと、華音が話し始めた。
「最近、いろいろなところで、人が消えてるって言ってるでしょ?」
「うん」
「で、その犯人が、《トシ子》なんだって」
私は、一瞬止まった。
「ちょっと待って」
「何?」
私が制止をかけると、華音は、のへーんという顔でこちらを見た。
「いや、不思議に思わないの!?なんで、《トシ子》が犯人、てわかるのよ!」
「あたしの友達が、こっそり見てた☆」
そう親指をたてながら言う華音。
脱力・・・。
てか、よく襲われなかったな、そいつ。
「それでさ、千和!」
目を輝かせながら、こちらを見てくる。
こういうときは大抵、いいことがない。
「一緒に、《トシ子》さがそっ!」
「やっぱりかっ!!」
そんなこんなで話は進み、今日のPM9:00から、《トシ子》探しをすることになった。
このとき、止めていればよかったと思ったのは、《トシ子》探しを始めてから少しした後だった。
・・・・・・オイデ・・・フフh・・・・・・
キタァアアアアア!!
慧爛でっせ!
いや~、だめやな、俺・・・。
やっぱ、下手だぁああああああああぁ!!!
とりあえず、次回までお付き合いください。