③非行って良いと思うよっ
ここは僕がかよう高校、私立才源高校の屋上だ。
なんで僕がこんな所にいるかって?
それは・・・・
「心が折れちまったよ!!バカヤロー!!」
は~叫んだな僕。
昨日の本当に振られたらどうなるんだろうの結果はあれだな・・・・
叫ぶなんだな僕。単純だ・・・・かなしっ。
それにしても不思議な出来事って本当にあるんだね。
僕が妄想した事に近いことが起きるなんて・・・・
世界は不思議でいっぱいだね。
そう僕は空を見ながら黄昏れていた。
まぁ空は青空じゃなく曇り空でちょっと不愉快な気分になるけどね(笑)
キィーー
鈍いこの音!?この音は屋上の扉が開く音!!
(たぶんあれでいいよな?女子が来るパターンだよな!)
僕の心の悪魔が言う。
(女の子が迎えに来るパターンでしょこれ!?)
そして天使も言う。
ちょっと悪魔と天使が同じ意見って何!?
って突っ込みたいが今はそれどころじゃない!
僕の・・・・僕の妄想が止まらなーーーい!!
後ろの足音が近づいてくる。
そして僕は笑顔で振り向きこう言ったんだ。
「僕の事を迎えに来てくれたの?ありがとね。もう心配はいらないよ、マイ、プリンセス!」
これが僕の本気の告白だ!
「今、俺は中村を山に埋めてその上から嘔吐をしてやりたい気分だ。それに俺はお前の担任だ
ホームルーム中に飛び出したお前を殺してでも連れ戻すのが俺の役目だ(笑)」
僕の本気が3秒で崩れ去った。
少女?・・・プリンセス?・・・・男の娘?・・・・このごっつい男は・・・・
「うげっ先生!?僕の愛情のこもった台詞を返してよ!男になんかに言う台詞じゃないのに!
しかも嘔吐とか殺してとか生徒に向かって言う言葉じゃない!」
「ほぉ。そうかそうか迎えに来てやったのに中村はそう言うのか。」
「言いますよ!相手が男でしかも先生だなんて!僕が嘔吐したいですよ!」
「ついでに聞こう。もしお前が最初から俺だと気づいていたら何て言ってたんだい?」
僕は十秒考えてこう言った。
「尾O 豊さんの「卒業」と「15の夜」を熱唱します!」
「中村が反抗的なのは分かった。よしお前には特別に・・・」
「特別に?・・・」
そして先生はこう言ってくれた。
「提出する課題を倍にしてやる(笑)」
僕の心が再び折れた。
「そんな最悪だぁぁぁぁぁぁぁ!!」
僕の声は学校中に響き渡った。
「もぉー今回、私を呼んだのはあの男なの?私の好みじゃないわ。まぁ役目だから
付き合うしかないのかな?」
そういって屋上でやり取りを見ていた転校生は校舎の影へと消えていった。