② 正妄って起きたら嬉しいよね!
次の日僕はいつものように・・・・・・・・・遅刻していた。
「ん~中村・・・お前今月で4回目だぞ、ついでに今日は6月5日だ!
そしてついでに1日は休みだったな。」
「へーいすみません。」
「まぁ中村なんてどうでもいい。そしてみんなに良い知らせがある!」
「えっ?!先生それはひどいよ!僕も生徒なんだから少しぐらい叱るという
事をしてくれても良いと思いますよ!」
「弓弦はドMなの?・・・・・」
おっつ・・・やっちまった・・・・ついかまって欲しくて。。。
「おぃおぃ、僕のどのあたりがドMだとペッタンコの美紀・・・グベェッ」
痛い!こめかみが頭が細長くなったんじゃない!?
星川 美紀の得意なゴリゴリげんこつだ。
「美紀・・・どうもすみませんでした。」
僕は今月で一番の土下座をした。
まぁまた記録を塗り替えられるかもしれないけど。
「んっ謝ったからよろしい。なんて言うと思った?」
笑顔が恐いと思った瞬間。
「グハッ」
溝うちを思いっきり蹴られた。
「ふぅーこれですっきりした。今までのストレス発散できたわ。」
「僕はサンドバックか!?てか先生なんでこの暴力現場をスルーするの!?」
「んでみんなに紹介しよう!転校生の神栄 音夢さんだ!」
「先生まだスルーするの!先生実は僕のこと生徒だと・・・・ぇっ」
言葉を失った。転校してきたのは女の子でしかも
昨日妄想してた女の子そっくりだ。
そして彼女の顔を見て僕は涙を流した。
あれ?おかしいなまだ振られてないのに涙があふれてくる。
「おっおい!中村スルーしすぎただから泣くな。」
「いやっ先生気にしないで話しかけられると心がズキズキするから。」
そして神栄さんに顔を向ける。
「うぇー」
えっデジャブ!?おぃおぃ・・・正夢かよ・・・いやっ正妄?
しかし今の僕の心にはその言葉?は核兵器並みの凶器だよ神栄さん。
「ちょっと、屋上に行ってきます。。。」
「弓弦!?ちょっとどうしたの?」
「き・・気にしないでくれ・・ちょっと終わりにしたいんだ。」
「弓弦・・・行ってきなさい!」
「うわーん!酷すぎる!うわーん」
ガタガタ(立ち上がる)・・・トタトタトタ(走る)・・・ズテッ(こける)・・・ヒクッ(泣く)・・・ガラガラ(引き戸を開けて)・・・ ウワーーン
僕は逃げたのだった。