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眼底心底  作者: 亜愛乃
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一章*桜の季節、ありうる気持ち

春。

桜が爛漫と咲き誇り、世界を桜色へと染め上げている。

『入学式』という看板とともに、桜は人びとの写真へと映り込んでいく。


春が過ぎれば散る。

散る前に()きた証を残さんとするようにーー。



3月下旬。

そろそろ花開いてきた頃。

近くにある学校・四季折学園高等学校では、新入生を迎える準備で忙しなく過ごしていた。


春休みを楽しみにする人。

進級したくないと思う人。

後輩が気になっている人。

勉強について心配する人。

部活三昧でヘトヘトの人。


それぞれが、それぞれの気持ちで今を過ごしている。



今年の学校の様子も見納めておこう、と思っている僕の前に例年とは異なることが起きた。


陽がそろそろ南中仕掛けている頃。

春に関わらず陽に照らされじりじりとアスファルトが熱くなっていっているのを感じる。


ちかくの中学校の制服を着た“少年が”こちらに近づいてきた。

毎年、少年たちの中学校は四季高に団体で見学に来る。


たしか、中学団体での見学はこのあと、一時くらいだった気がする。


僕をしっかりとみてから口を開こうとする。


四季高の桜に向かって声に出して願いを言うときっと叶う、ていう迷信がこの辺りでは噂されている。

今も。昔も。

受験前の時期は「受験受かりますように」がほとんど。受験が終わってちょうど今、三月下旬頃は「〇〇と同じクラスに…」だとか、「友達できますように」だとかそんなことを願う人がたくさん来る。


少年も

『口を開いた』、までは一緒だった。



でも、言おうとして。こっちをよくみて。少し視線を逸らして。小さく、歯軋りして。

そしてー。


ーー言い淀んだ。


そして、少年はもう一度こっちをみて、口を開こうとする。

すぅ、っと深く息を吸う音が僕にまで聞こえるような気がした。


「……こうこう…」


そこまでつぶやいてから、

また、視線を逸らして。ーーやめた。


くるりと振り返り、帰ろうと、歩き出そうと、足を持ち上げた時ーー。

新シリーズ爆誕!!!

あと一ヶ月くらい放置してた!すんませーんっ!!!!


これからはちゃんと!!!こまめに!投稿できるようがんばりまーーーーす!!!

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