配役
人生というドラマ
ストーリーの中でそれぞれの役割を果たす
当然、悪役や嫌われ役もいる
本人は気づかずに一生懸命生きているだけのつもりだろうが
引きの第三者目線で見ていると、なかなかの役者だな、と思う
役所広司ばりの味のあるキャラクター
悪人を担う魂はきっと修行好きである
そんなことを思いながらメタ認知
私は悪役ではない
光側の役目だから
ネガティブなフォーカスで世界を観ると
出てくる出てくる
きりが無い
漆黒の闇は奥深く広がっている
どこまでも堕ちていく底無しの地獄
私は光の世界を生きると決めた
ネガティブに焦点を当てない
闇はもうたくさんだ
転げ落ちる人たちを嘆くこともしない
そういう役なのだから
いろんな役の人がいなければ世界観が成り立たない
単純な勧善懲悪ストーリーなんてフィクションでも時代遅れ
人々を救う破天荒なダークヒーロー
善人面した一般人の中に潜む狂気
誰が悪で何をもって悪役なのか
何が善で誰が正しいのか?
人生ドラマは複雑化して見応え充分
善悪も正解も間違いも好きも嫌いも越えて
皆それぞれの役をまっとうしているだけ
そんな風にこの頃は感じている
嫌な感じの人も、愚かしい者も
そして光側の人間も
それでいいのだ、と思わされる
我々は演者という駒
ストーリーの中で役を生きている
人生ドラマで我を忘れて、悩み落ち込む自分は、もう目覚めたから
私は覚めた目で現実を見る
もうドラマの中の自分でいることはない
何が起きても心は動揺しない
長年の人間の癖で、条件反射のように感情は反応するけれど、心は平静
外の世界で嵐が吹いても心は凪
人間らしくないリアクションになってしまっているかも
そっちの方が真実だからいいのだが
ミュージカル並みの演技は面倒だし
ネガティブな世界観で生きる人々と接触することは減っていくだろう
もう既に自ら出向かなければコンタクトできなくなっている
今はまだどちらも存在している私の世界
世界は私に問うてくる
選べ、ということ
いっさい迷うことなく光を生きると
腹をくくれ、と見せてくる
自分の意志で、光しか見ないことを完全に選択して決める
もう分岐点にきている
そして私の道は生まれる前から決まっている
選び進む方向はわかっている
あとは心を決めて踏み出すだけなんだけど
ホールデンの台詞が思い浮かぶ
今の気分にぴったりの言葉
“ 誰にもなんにも話さないほうがいいよ。話せば、話に出てきた連中が現に身辺にいないことが、物足りなくなって来るんだから。”
『The Catcher in the Rye』より