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第五話 クラスメイトと会いました

 私達は、先生に案内されて、入学式の会場に案内されていた。私とハートベクト様とアールノット様は同じSランクだけど、順番は近くなくて、別々の場所に案内されていた。さて、私はぼっちになりましたとさ。右隣には、なんか厳つそうな男の人がいて、左隣には、黄髪の長めのツインテールした小柄な女の子がいた。やべ、目が合った。小柄な女の子は、私にお辞儀した。私もついお辞儀して、入学式が始まるのを待った。 

 そして、在校生、教師、保護者、来賓の方々の拍手に迎えられ、会場に入った。

 壇上では来賓や、在校生代表、学院長の挨拶などが行われているが、全く耳に入ってこない。眠たすぎて、何も入ってこない。


「それでは続きまして、新入生代表挨拶です。今年度入学試験首席合格者、アーサー・パーソナル殿下」


「はい」


 会場はやけにざわついてる。眠気も飛んだ。殿下ってことは、王子様ってことだよな。はえ〜凄い人が同級生か。隣から視線がすると思ったら、小柄な女の子が見てきていた。多分眠気でうたうたしていたからかな。私は、小柄な女の子の方を見ると小柄な女の子は視線をそらした。


「新入生代表、アーサー・パーソナル」


 あ、やべ、王子様の話は何も聞いてなかった。まあ、いっか。しかし、どこからか異様な気配を感じた。何かなんて知らないけど。気をつけていこう。

 入学式が終わったから、次々と退出していく。私は、自分のクラスに向かった。



 ―――――――――――――――――――――――



 私がクラスにつくとさまざまな人がいた。剣を持っている者や、槍を持っている者、私のような何も持っていない者。そういえば、この学園は魔法だけではなくて、剣などの実技試験もあったな。好きなものを選べるっていいな。剣の実技試験も受けたら、落ちそうだったし。助かった。

 私の席はどこだろうか。あった、あった。窓側から、2つ目の最後列だな。私は移動していていると席のシステムに気がついた。1つの机に3人座るってことか。各列最前列を抜いて3人づつそれが9行分あると、最前列の席だけ1人で1つの机。つまり、私は、その机の中の真ん中の席ってこと。あわわわわ。

 教室では、後ろに行くほど座席の位置が高くなっている。身長を配慮して上での処置か。

 私が席につくと既に左の席の人が座っていた。その人は入学式で隣に座っていた小柄な女の子だった。もしかして、私の右の席は、あの厳つい人なのかなと思うやだった。


「隣の席失礼します」


「は、はい、どうぞ」


「私は、アイン・ドールネーヴェルと申します。そちらは?」


「キリア・ハーズトロコモアです。商人の娘です。よろしくお願いします。ドールネーヴェル様」


「様なんてやめてよ。私は平民だよ。私も貴族様だと思ってて、緊張した。よろしくね、ハーズトロコモアさん」


「キリアでいいですよ」


「じゃあ、キリアよろしくね」


「はい、アイン」


 私は学園で初めて名前で呼び合えるような友達ができた。

 あれは、私の右隣にいた人。上がって来ている。しかし、座った場所は私の隣ではなくて、真ん中の机の右側に座った。てっきり横だと思ったから、よかった。じゃあ誰になるのだろうか。私の隣は。


「………します」


「ん?」


「えっと………隣…し…つれい…します」


「どうぞ」


 私の右隣は、青髪のくせ毛ボブの女の子だった。自身がなくて、声がちっちゃいね。でも、よかった。男の人ではなくて、安心した。


「………アオノ・フロウテリナです………平民出身…です」


「アイン・ドールネーヴェル。同じ平民、よろしくね」


「はい、私はキリア・ハーズトロコモアです。商人です。よろしくお願いします、アオノ」


「は…はい………よ…よろしく………アイン…さん………キリア…さん」


 全員揃っているため、私は同じクラスのメンバーを見た。男子が18人で女子が12人か。やはり、筋力とかの原因で男子の方が多いのか。それにしても、ハートベクト様とアールノット様は、席が隣か、私の席とは遠い。しかし、私には新たな友達ができたから、大丈夫。

 すると、教卓に男性教師が立った。


「さて、では改めて入学おめでとう。俺はこのクラスを担任するトリアコル・マーリアだ。実技も担当しているので宜しくな。さて、この後はお互いの自己紹介をして明日以降の予定を伝えて今日は終了だ。では、まずは俺からだ。さっき言ったように名前トリアコル=マーリア。俺もこの聖王学園の卒業生で、教師になって五年になる。年齢は28歳だな。卒業したときはSクラスだ。なのでこのクラスの担任になれて大変嬉しく思っている。以上だ」


 先生の自己紹介が終わった。先生もこの学園の卒業生なのか。


「次はお前達だ。じゃあ、入試順位順にいくか。では、パーソナル殿下」


「はい。皆、既に知っているとは思うが、改めてアーサー・パーソナル、この国の第一王子だ。だが、知っての通りこの学院は王家すら身分を問わないからな。入学試験1位になるほどの魔法を使えるから仲良くしていってくれよな。これからよろしく頼む」


 パーソナル殿下、赤髪の短髪いかにも運動できますよっていう雰囲気。でもしっかりとしているな。王子としての才があるのだな。


「次、ノベラ・オートリアック」


「はいですわ。わたくしはノベラ・オートリアックですわ。オートリアック公爵家の娘ですわ。しかし、ここでは身分など問わないですので、皆さん気軽に接してくれると嬉しいですわ。魔法のことでわからないことがあれば是非聞いてくださいの。よろしくお願いいたしますわ」


 オートリアック様、金髪のドリル、いかにも身分が高そうな口調をしているけれど、優しいそうな人だな。


「次、ハルトリア・トリタック」


「はい。俺はハルトリア・トリタック。俺はトリタック子爵家だ。まあ、魔法よりか、剣が得意だ。仲良くしてくれよな。剣のことに関しては任せてくれ。よろしくお願いします」


 茶髪の筋肉すごい人。頭悪そうな格好しているけど、実際は頭いいってことだよな。ズル。


「次、アリシア・パムトリア」


「はい。私はアリシア・パムトリアです。普通の平民です。教会出身です。魔法が得意でその中でも、回復と土魔法が得意です。皆様、どうかよろしくお願いします」


 相当薄い水色髪のセミロングの少女だな。平民で4位か凄いな。それにしても教会か…………


「次、ゴトウ・ヤギスケ」


「おう。ゴトウ・ヤギスケだ。ヤギスケ男爵で身分は低い方だから、仲良くしてくれよな。俺は槍が得意だ。まあ、魔法もある程度はできる。よろしく頼むな」


 嘘だ。あいつは、魔力流れが異常だ。王子様や、オートリアック様も異常な魔力の流れをしているが、こいつは本物だ。こいつがあのクソ転生者の内の1人かもしれない。警戒していこう。


「次、ケルヴィン・ダンディー」


「はいっす。自分はカルヴァン・ダンディーっす。自分は代々騎士の家庭っす。そのため、剣には少し自身があるっす。仲良くしていってくださいっす。よろしくっす」


 こいつはチャラ男だ。苦手なタイプ、どこか裏がありそうで。


「次、ネロア・ハートベクト」


「はい。ネロア・ハートベクトです。ハートベクト伯爵家の1人娘です。得意な魔法は、回復魔法です。あと、勉学が得意なので、何かわからなかったら、是非聞いてください。よろしくお願いします」


 ハートベクト様って、6位なんだ。私よりか高い。攻撃系の魔法じゃないから、あそこでピンチになっていたんだ。


「次、ペルタ・ランリング」


「はい。ペルタ・ランリングです。ペルタは魔法が大好きです。ここには、魔法を学びにきました。よろしくお願いします」


 黒髪のショートの方。身分はわからないけど、魔法が好きってことは伝わってきた。


「次、カヨラ・アールノット」


「はい。カヨは、カヨラ・アールノットで〜す。アールノット伯爵家の次女で〜す。得意なのは、短剣と風魔法です。みんな仲良くしてね〜。よろしく〜」


 やっぱり、マイペースで軽いですね。アールノット様は。




「次、アイン・ドールネーヴェル」


 やっと私の番になった。私の前に27人自己紹介したから、私は28位ってことか。私の前に入学式で私の右隣に座っていた、厳つい男の人だったからあれは順位順だとわかった。


「はい。アイン・ドールネーヴェルです。よろしくお願いします」


 私は多分、1番早く自己紹介が終わった。あまり、話しすぎると秘密がバレるかもしれないけど仕方ない。


「次、キリア・ハーズトロコモア」


「はい。キリア・ハーズトロコモアです。私は商人の娘です。得意な魔法は、光魔法です。よろしくお願いします」


 キリアって光魔法使えるのか。光魔法は珍しいってハートベクト様のお母様に聞いたから、凄いんだな。


「次、アオノ・フロウテリナ」


「………はい………アオノ・フロウテリナ…です………み、水魔法が…得意です………よ…よろしく…お願いします」


 アオノはやっぱり、周りの反応にビビって声がちっちゃくなっているな。

 それにしても、7人ぐらいかな、クソ転生者だと思うのは、そいつらに注意していこうか。勇者の素質を持っている者は先生を合わせて36人。

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