二話 童話 タマ
たいへん遅くなりましたm(_ _)m
お話の締めのところや、後半の部分ところどころで、視点や人称表現が統一されていない箇所がありますが、直しがたく、そのままとした場所がいくつか残っております。
力量不足ですね(苦笑)、物語と人物との加減がまだうまくいっていないです。
見ていただいて違和感を感じるところもあるかとは思いますが、楽しんでいただけたら嬉しいです(*^^*)
文末の、お借りした素敵な作品の写真もぜひ見ていただき、お楽しみくださいね♪(^ω^)
童話、『精霊の眼、妖精の眼』-フェアリーアイズ-
副題、-はるのよのゆめ-
-◇◇-
今日わ午後から、つかさくんと会う約束をしていた。
猫又ちゃん、
にやにやとしながら、二つのしっぽを揺らして、
「絢葉ちゃん、でーと♪」と言ってわたしをからかってきたけど、
わたしわ、しっぽをぴんと伸ばして、「ちがうよ~!」と言って、
タマちゃんと一緒に住んでいる家を足早に出てきた。
つかさくん、まだ眼の使い方が上手くないって言ってたから、
わたしが教えてあげるということになったからなの。
―☆―
今日はいい天気、春はまだまだ先だけれど。
空気は澄んで冷たい。
この間の雪がまだ日陰で溶けずに残っている。
日の光を浴びるとすこし暖かい日。
けれども空模様はちょっとあやしそうな気配。
朝から風たちが忙しく空と雲をかき回していたから。
これから彼と出かけるつもりの山手のほうはもしかしたら雪になるのかもしれない。
彼を待つのはちょっと楽しい♪
自然にしっぽが揺れてくる。
遊ぶとき、いつもはみんなと一緒で、
それはとても楽しいのだけど、
ふたりで会うのは、なんとなく特別な感じがする。
なんだろう……。
みんなの時間、
猫又ちゃんとの時間、
つかさくんとの時間……。
たのしさは同じだと思うのだけれど。
だんだんと日が傾く。
ゆっくりとだけれど春が近づく。
つかさくんにわ、もっと近くに世界を感じてほしい……。
ゆっくりと、彼を待ちながら、
空と地と、人の世界を感じて、わたしわそんなことをおもう。
あれ?、時間にはまだあるけど、
つかさくん、こちらへ来るみたい。
そんな気配を感じる。
どこだろう?
歩いてくる人影にそれらしい人わ居ないけど。
あの人かな。
……えっ?
なんで??
つかさくん、自転車で来たの!?
―☆☆―
「こんにちは、あやはさん」
「うん、こんにちわ、つかさくん♪」
稲荷山での二人。
二人は今日、ここで会うやくそくをしていました。
やくそくをしたわけは、つかさくんがまだ上手に使えない力、妖精眼。
妖精の眼の使い方を、あやはちゃんが彼に教えるためでした。
つかさくんは、すこし息を切らしながら自転車をおります。
「つかさくん、なんで自転車なの?」
「ごめん、約束の時間に遅れそうだから」
つかさくんは、そう言ってあやはへと謝ります。
「どうするの?、自転車……」
「……乗ってく?」
自転車はもともと、待ち合わせの稲荷山の前に置いてゆくつもりでしたけれど、
つかさくんは、なんとなくそう聞いてみたのでした。
「後ろに?」
「う、うん」
「乗ろうかな……」
「えっ?」
「えっ?」
お互いに相手からの予想外の言葉に、思わず顔を見合わせる二人
「じ、じゃあどうぞ」
「うん……。のせてもらうね」
あやはちゃんは、先に自転車の座席に座ったつかさくんの後ろへと、
荷台に横座りにして、運転するつかさくんのお腹に手を回しました。
お腹へと感じるあやはちゃんの手と、背中に感じる彼女が預ける身体の体温と感触。
それに、つかさくんの背中の方から、花の香りのような良い匂いが流れてきて、
つかさくんはちょっと落ち着かない気持ちになりました。
鼻をくすぐる、あやはちゃんの好いにおいと、
つかさくんに掴まっている、あやはちゃんの手を意識しつつ、ペダルを勢いよく踏み込むのですが、
あやはちゃんがあまりにも軽くて、バランスを崩して転んでしまいそうになります。
「わたし、重くないから。
普通にペダルを漕いで大丈夫♪」
「うん、そうだね」
つかさくんはそう言いながら、心の中で、
なんでこんなに軽いの??
まるで誰も乗っていないみたいだと、あせりつつ思っていました。
自転車は軽やかに、追い風を背に受けて進みます。
路面は乱れていて、自転車は時おりガタつきますから、つかさくんはあまり揺れないように気をつけて、なるべくそっと運転しています。
空気はつめたいけれど、蒼空は明るくいい天気です。
道路を進みながら、二人の乗る自転車と二つの影が後ろから付き従いながら、
時に追い抜き、併走し、自転車へと寄り添うように、路面へと影たちが映り込んでいます。
ふと、後ろに乗るあやはちゃんのしっぽの影が揺れているのが、つかさくんの目にとまります。
「冷たくて好い風だね。
心地よさそうに風が舞っている♪」
「あやはさんは冬が好きなの?」
「わたしわ、どの季節も好き♪ 春も好きよ。
楽しそうで元気なものを見られるのは、こっちも楽しくなるから♪」
「風も水も、木々や草花、動物たちも。
元気で生きているものは好き。好きなの♪」
あやはちゃんはやさしく微笑んでそう答えます。
つかさ君からは見えませんが、
あやはちゃんのしっぽが、楽しげにゆらゆらと揺れているのが見えたような気持ちになりました。
そんなことを話しながらも、
つかさくんはあやはちゃんの格好のことを気にしていました。
二人乗りで、後ろに乗っているのが耳と尻尾のある女の子だからです。
「大丈夫。
わたしわ今、あなたにしか見えないから♪」
「二人乗りも、違反にならないの♪
もともと二人でもないしね」
あやはちゃんの、そんな面白がっているような響きのする声が、つかさくんの背中ごしに聞こえます。
「つかさくんは普通に見えてるから、
ちゃんと運転してね♪」
そう言ったあやはちゃんのしっぽは、きっと楽しげに揺れているのでしょう。
つかさくんは自転車を漕ぎながら、そんなことを思いました。
―☆☆☆―
つかさくんとあやはちゃんの乗る自転車はやがて、
目的地の里山へと、ゆっくり近づいてきました。
つかさくんは、
山裾のホームセンターに自転車を停めさせてもらうことにしました。
ゆっくりと駐輪場の方を目指します。
つかさくんは自転車を止め、押しながら、二人して歩き始めました。
日陰になっている自転車置き場の辺りは人影もなく、寒々しい感じです。
自転車置き場の近く、建物の影には、この間の雪が溶けずに残っているのでした。
あやはちゃんの離れた背中から、すこしだけ寒けを感じました。
名残雪、いや、冬の名残かな。
つかさくんはそんなことを思いました。
「あやはさん、寒くない?」
「大丈夫♪ つかさくんは?」
「ちょっと寒いかな(笑)」
つかさくんはそう言いつつ苦笑いです。
自転車はあまり停まっていません。
待つあやはちゃんから離れて、
開いている端へと自転車を停めてきました。
「つかさくん、手を繋いで」
あやはちゃんは、急にそう言って、
つかさくんへと右手を差し出しました。
つかさくんは左手をあやはちゃんへと向け、彼女の手をそっと握りました。
あやはちゃんの手は柔らかくて暖かでした。
「驚かないでね」
あやはちゃんはそう言うとそっと目を閉じて、直ぐに目を開けました。
つかさくんの見ていたもの、周りの景色が揺らめきました。
「うわっ」
目眩!?
よろめいたつかさくんは、
思わず、あやはちゃんの手を握りしめます。
ホームセンターの敷石が、
揺らめくように、浮き上がるように、そんなふうに見えると言えばいいのか……。
つかさくんはその様子を、頭の中で上手く言葉に出来ませんでした。
ふとつかさくんの頭に、ある有名なスペースオペラ小説に出てくる能力、知覚力のイメージが浮かびますが……。
違うのでしょうね。あれは目眩を起こすような能力ではありませんから。
「大丈夫よ。
落ちついて目を閉じて、それからゆっくりと開けてみて」
つかさくんは、あやはちゃんに言われたようにして、
一度目を瞑ってから、ゆっくりと開けてみました。
周りの様子はいつもの姿に戻っていました。
「急に驚かせてごめんね」
そう言ってあやまる、あやはちゃん。
「妖精の眼って、いろいろなものの見え方が変わるのよ。
見えるものが増えるの。見えないものが見えるようになる」
「光も風も、命の息吹も見える。
人の造り出したものの見え方も……」
「息づくものや、想いや、世界の美しさに気づく力かもね♪」
そう言いながら、あやはちゃんは微笑みました。
「つかさくんにも見えるといいな」
微笑んだあとで、
あやはちゃんは小さく、そうつぶやきました。
聞こえたのかは判りませんでした。
つかさくんの返事はありませんでしたから。
-☆★☆-
つかさくんとあやはちゃんは、それからホームセンターを離れて、雪のまだ残っている里山へと登って行きました。
日は傾いてきてはいますが、辺りはまだ明るかったのです。
木立の木々にはまだ葉は無くて、木の芽もまだ堅い様子です。
山道は勾配がきつい場所もあって、
先を歩くつかさくんは、
時おりあやはちゃんへと左手を差し出して、山歩きをする格好ではない彼女が、坂道を登りやすいように手伝いをしたりしていました。
やがて、まだ明るい蒼空に小さく白いものが、ちらちらと舞い始めました。
「雪?、風花かな」
つかさくんは、小さくひとりごとを言いました。
右手をかざして、
日を受けて小さく光を反射する雪の粒を見ています。
あやはちゃんが突然に、つかさくんの左手を取ります。
「つかさくん、見て。
わたしがいつも見てる景色よ♪」
つかさくんの眼に、光が飛び込んで来ます。
虹の玉。
空に舞う雪粒は、
ひとつひとつが虹色の輪を冠し輝いています。
太陽光は美しく白いかがやきをみせて、
人の眼では稀にしか気づかない光の輪、暈や、虹色の帯、逆虹に彩られる姿をみせています。
冬の木立は、ちょっと見たところでは枯れ木のようですが、
葉を落として冬の眠りにつく木々は、ところどころが白くやわらかい光をみせています。
光っているのは、これから葉や蕾の芽吹くところ、いのちのたねが現れて育ち大きくなってゆく場所です。
細い枝のやわらかい光の連なりは、白く柔らかく輝く、ねこやなぎの花のようでした。
「夜が近づくと、もっときれいよ」
彼女は美しい景色を見ながらそう言いました。
つかさくんは返事をすることも忘れて、見たこともない夢のような光の景色を見ています。
二人は手をつなぎながら、
時が過ぎるのも忘れて、光を帯びる美しい世界を眺めていたのでした。
―★★★―
夕闇の頃、街の灯りを望む場所で、
二人は手を繋ぎ、並んで地面に腰掛けて、街や自然のみせる景色を眺めていました。
逢魔が時などとも言いますが、
二人の見る景色は、普段では決して見ることの出来ない風景です。
つかさくんは思います。
やがて白と黄に彩られた太陽は、虹の冠を宿して峰の向こうへと消えてゆく。
虹の光、重なり合う幾つもの層をもつ蒼空の境界と虹の色と、
雲に反射する夕日、人の眼には見えない光は虹色に輝く連なりを見せる。魅せるだろうか?
目の離せない日常とは違う世界のひかり。
宵闇の中、月と星は、まるで光の舞いおどる絵画のようで、
子供たちの描く絵のように、鋭い光を放ち輝く星の姿で、明るく輝いて夜の世界を輝きで照らしている。
子供の目には、あの輝きが本当に見えているのかもしれないと思えるような、そんな美しき輝く夜。
先ほど見た、落葉樹の木々の柔らかい輝きは、つかさくんの眼には、より鮮やかに夜を照らして、
木々の芽や、針葉樹の淡い尖った若葉から、光が薫るように溶け出して、木々の間を流れる風に漂いながら、いのちの光る帯を流してゆくように見えていました。
そうした木々からの、風と共に流れるようないのちの光は、
夜に息づく動物たちと思われる、木々たちの間を縫う光たちと共に、
天の月や星のひかりが夜を夢のように彩って、
全てが、命の美しさをみせて世界を照らしています。
人の造り出した明かりは、木々や動物たちの光とはちがいますが、
やはり人の眼では感じられないもの、いつもの灯りよりも白く眩しい大きな光をまとって、
美しい夜を真昼のようにとても明るく照らしているのでした。
大きな白い輝きのせかい。
自転車を置いたホームセンターや、つかさくんの住んでいる街の姿が、里山の高い場所から見下ろす眼下へと広がって、
人の住む場所を明るく照らし輝かせています。
地方の街並み。
人の目で見たら、きっと大したことのない、どこにでもあるようないつもの夜の灯。
けれども、そこに広がるのは不夜城、摩天楼、そんな言葉を連想するような、鮮やかで眩しく輝く景色が目に飛び込んできているのです。
人の造り出した輝くせかい。
人の力、その大きさを、まざまざと感じさせるようなそんな輝きの白。
けれども、その強さでも到底届かないような、人の外側に広がる夜の、美しき、目を見張るようなせかい。
人の造り出す輝きの外の世界は、
とてもとても美しい光と色に満ちあふれていて、
この世は生命というひかりに囲まれた、その中の一部であることを、つかさくんは心から感じさせられるのでした。
ひかりはつねにある。
暗き夜にも、月明かりも星も瞬かぬ夜にも、
世界はいのちとひかりに満ちあふれていて、
そこにすむ人を照らしている。
光のない暗い道に見えたとしても、
光はあるのだ。
あるくみちはひかりに照らされている。
それが、人の眼には見えないだけだと……。
つかさくんはつぶやきました。
「まるで、夢の景色のようだ……」
あやはちゃんが詠うように言葉を紡ぎます。
ねこやなぎのような、ふんわりやわらかい光
風と共に舞う、木々の芽吹く命の流れ
夜の自然
息づく生きものたちの命のひかり
人の灯り
ひとにつくりだされたおもいのひかり
すべてがせかいを照らす
夏の夜のゆめのごとく
美しく
うつくしく
『夏の夜のゆめ』-なつのよのゆめ-
「はるのよのゆめだけどね♪」
前に聞いた猫又ちゃんの言葉なのだそうです。
あやはちゃんはつかさくんの手を握ったまま、そうつぶやき微笑んでいました。
澄んだ冷たい空気の中で、このままずっとこの素晴らしい景色を見ていたい。
つかさくんはそう思いながら、
すべてを照らす、世界の光を見ていました。
―★☆★―
帰り道のこと……。
つかさは暗い中、自転車のペダルを漕ぎながら、
あやはとの今日の体験を想いつつ居た。
夢のような、けれども現実にあった出来事だった。
重なりあうもう一つの世界の、その場所を覗いてみた。そんな日を過ごした気持ちだ。
あやはの家のまえの鳥居に着いた。
自転車を停め、後ろから降りるあやは。
つかさの前に立ち、あやはは口を開こうとする。
気づかず、つかさはあやはの手を取り、鳥居の奥を覗く。
そこに見えるのは参道から続く社ではなく、
あやはの世界、鳥居の先に広がる雪景色の場所を、
深い雪に包まれた山々や田畑や、村々の家のあかりを眺めた。
あやはと手をつないで見る、彼女のせかいは、ひかりで満ちていて、
明るく、とても明るく輝いていた。
「あ、ごめん。
今日はありがとう」
「うん。
いいえ、どういたしまして♪」
つかさの見るものを遮らないよう、横に移って居たあやはは、そうつぶやくように応えた。
ふと気づくと、
鳥居の内から迎えに来た、透けるように光る、猫と狸が鳥居の下でちょこんと座り、
そこで、戻る彼女のことを待っている。
「じゃあね、つかさくん♪」
つかさが意識せず繋いでいた右手を、あやはは離してから一度胸に置き、そして歩き出し、
それからつかさへと振り返り、その手を振る。
手を放したつかさの目からは、
猫と狸の姿も、鳥居の内側に光る雪景色の世界も消えている。
つかさは、あやはに教わったやり方で、
鳥居のおくの雪景色を、彼の妖精の眼で見つめた。
あやはのせかい、
鳥居の先の神域は静かに、優しい光と色に満ちて、
そこにあった。
つかさの眼に映る、見たことのない場所。
見ることのなかった世界。
せかいは輝きを取り戻す。
一度は鳥居へと戻りかけたあやはが、もういちど振り返る。
微笑むあやは。
声には出さない。でも、想いは聞こえた。
聞こえた気がする……
つかさくん、
せかいわ……、かがやいているのよ。
ひかりわ、いのちのひかりなの。
そして、
こころのひかり
おもいのかがやき
いのちわ……
おもいなんだよ。
いきようとするおもい。
いのちをうけついで
いのちをたくして
いのちはつながってゆくのよ
おもいもね
つぎへつながってゆくの……
ひかりもね……
おもいかな。
てらすおもい。
あいてへとよりそって、
あいてのこころも、
あなたとせかいもてらすおもい。
だから……
人はおたがいをてらして
てらしあいながら
さきへすすむのかな
めざす、ひかりのせかいへすすむため
光をたよりにあゆむためね
ここにいるよ。
あなたをてらすよ
あなたも行こうってね
じゃあね♪
また明日!
つかさくん♪
鳥居の内側が暗くなる。
でも、世界はかがやき、すべてを照らしていた。
あやはのせかいを
そして今は
つかさのせかいも
〈おわりのはじまり〉または〈はじまりのおわり〉
『あやはとつかさの物語』 -はるのよのゆめ-
タマ
-あとがき-
やあ、タマだよ♪
あたしの童話、楽しんでもらえたかな?
楽しんでもらえたら嬉しいよ♪
なんであたしがこの物語を書きたかったのかというと、
つかさくんとあやはちゃんに、手をつないで欲しかったから(笑)
お話の中のつかさ、○○も、
あやは、稲荷ちゃんも二人とも右利きなんだね。
利き手は同じだけど、物語の中での使い方は違うんだね。それはキャラの考え方、動き方が違うから(笑)
稲荷ちゃんは利き手の右手を差し出すのは、○○、つかさくんを利き手で感じて知りたいという感情の表れ。
○○が利き手ではない左手を差し出すのは、右手、利き手を開けておくためで、不測の出来事に対処しやすくしておきたいため。相手を護りたい気持ちの表れなんだね。
残念なことに、親愛という愛情からの行動なんだけどね(笑)
それから、しっぽのこと、
すこしお話に書きたくなったんで書いてみたよ。
素敵な絵や作品をみせてもらったからかな♪
そうそう、
きつねは犬族だけど、はっきりとした感情表現、コミュニケーションの手段としてしっぽを使わないんだ。
きつねは群れで生活をしないからなんだね。
そうした意味では、群れを作らない猫族の、そうしたしっぽの様子に近い動き方になるのかな?
少し派手な感じの、今回こうしたしっぽの演出にしたのは、まあ最近の流行りの、文章としての感情表現がそうしたものだというのもあるけど、
あたしたちは人の傍らにて歩むもの。人の想いの影響を強く受けるものだからね(笑)
強い想いへと出会うと、その影響を受けるのかなってね。
そうした、ちょっとした思いつきで、このしっぽでの感情表面を書いてみたくなったんだ♪
面白いよね。
昔の伝承や伝説に彩られる古きものたち。
神や魔や、あたしたちみたいな、昔から語られつつ、畏れられたり恐れられたり、愛されたり嫉まれたりしながら、人の傍らにて歩んできたものたち。
過去と同じ名を持つものが、人の想いと共に移り変わり、過去からの歴史と共に歩みつつも、その有り様は自らの意志でも、周りの人からの想いでも変わりゆくのだから♪
人も人の世も面白い。
見ていて飽きないよ♪(笑)
さて、このお話は幾つかのあたしが考えたとしている物語や詩の世界などをエッセンスとして書いたものなんだね。
具体的に書くと、あたしたちの登場するメイン作や、
『かぜをみたい -『風を見た人』を想いながら-』、『まどい星、まもり星 -宵の明星と不死の円環-』とか♪
お話の最後にちょっと出てた狸と猫の子たちは、『菊』に出てた子と同じだというのはトリビア、みなはらのお遊びだよね(笑)
エッセンスは使ってても、このお話はこれひとつで楽しめる物語だよ♪
実際の物語の中での、つかさ、○○や、あやは、稲荷ちゃんの物語とは違うのだけれど、
楽しんでいただけたなら、とてもうれしいね♪
書いて良かったと、そう思えるよ♪
みなはらの遅筆でお待たせしてごめんね。
読んでいただきまして、
どうもありがとうございました♪
そしてまた、ご縁がありましたら、
またいつかお会いしましょう♪
じゃあね!
タマ
-◇-◇-
〈感謝とご紹介〉
Ichenさま、
みょうがさん(天理妙我さま)、
お二方から素晴らしい作品を作っていただけたので、お借りしてまいりました~(*´∀`)♪
とても素敵な作品をご堪能くださいませ~!o(^o^)o
-ご紹介です-
拙作に出した人物たち、他でも使っている子たち。
拙のキャラ二名を、Ichenさまからファンアートとして書いていただけました♪
タマもあやはも、出自が生き物である獣のあやかしですが、本来の姿はざっくりとしか決めてなかったんです(^_^;)
タマは黒かな?それとも日本猫の原種に近い雉虎かな?とか、
あやはは本土狐でしっぽ二本から四本くらいかな?とか(苦笑)
まあ、それくらいです(^ω^)←今回にあたってとりあえず決めました(笑)
猫又タマのファンアート
『二本の尻尾』
のびのびポーズも後ろ姿も、とっても素敵です♪
稲荷狐、絢葉のファンアート
『三本の尻尾』
りりしいお顔と眼差しが、とても素晴らしいです!!
超かわいいファンアート、二人のツーショット♪
『ふたり』
この可愛い子たち♪とても好いです~(*^^*)♪
うちの子がとても可愛くなりました!
IchenさまのFA、『二本の尻尾』、『三本の尻尾』を、
天理妙我さまにフェルトアートとして作っていただきました。
『黒猫又』タマちゃんフェルト
みょうがさんの猫は本当に素敵ですね♪
のびのびポーズ可愛い~(●´ω`●)
特に後ろ姿がとても好いです♪(*^^*)
『三本の尻尾』あやはちゃんフェルト
みょうがさんの作品は本当に凄いと思います(^人^)♪
立体再現がとても素晴らしい♪
後ろ姿としっぽのもふもふが、もう最高です♪(●´ω`●)
Ichenさま、
天理妙我さま、
素敵な作品をどうもありがとうございました~!o(^o^)o
〈追記です♪〉
みょうがさんが、『ふたり』のあやはとタマとの、仲良しツーショットにして出してくださいましたので、追加させていただきました("⌒∇⌒")
可愛さいっぱいです~(*´∀`)♪
どうもありがとうございます!o(^o^)o