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約束
どれくらいの時間が経っただろう。
目を閉じると砂時計の落ちる速度が遅くなっていた。
残りの砂も終わりが近いだろう。
水滴の音も聞こえている。
どうやら約束を、…祖父との約束を果たすときがきたようだ。
――一つわしと約束してくれ。わしが死んで、いつかばあさんも死ぬ日がくる。そしてだれもお前さんのことを知るやつが居なくなる。それはあんまりじゃ。いつか誰かにお前さんのことを話してくれ。お前さんが居たことを誰かに知ってもらえ。――
どれくらいの時間が経っただろう。
目を閉じると砂時計の落ちる速度が遅くなっていた。
残りの砂も終わりが近いだろう。
水滴の音も聞こえている。
どうやら約束を、…祖父との約束を果たすときがきたようだ。
――一つわしと約束してくれ。わしが死んで、いつかばあさんも死ぬ日がくる。そしてだれもお前さんのことを知るやつが居なくなる。それはあんまりじゃ。いつか誰かにお前さんのことを話してくれ。お前さんが居たことを誰かに知ってもらえ。――
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