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エピローグ

テーマ的

挑戦作です

暖かい目で見守って頂けたら幸いです

勇者達が去ってから150年、自分の寿命を考えれば大した時間が掛かった訳ではない

勇者 神崎(かんざき) 勇人(ゆうと)と共に戦ったのが9年間、一緒に過ごす内に良く

勇人の故郷の話を聞いていた。


曰く、魔法が存在していない

馬車もない クルマとゆう燃料で走る乗り物、同じように魔力なしで空を飛ぶヒコウキ

鉄のレールの上を走るデンシャ、人力で動かすジテンシャ

乗り物だけでこの種類


夜でも明るく、魔獣もドラゴンも居ない城壁のない街

都市間の移動は1日300km以上が可能だと


想像を絶する世界


そして何よりも儂を惹きつけたもの

情報の公開と共有


エンデバイヤでは本一冊、金貨3枚

コレは平民の給与1ヶ月分にそうとうする

それが日本では1冊 銅貨3〜銀貨1枚程度

蔵書数に至っては生涯読み尽くす事が出来ない量が存在し、娯楽として創作された

架空の物語なるものが存在すると言う


召喚勇者の知識レベルがなんと成人前の平均値

文字の読み書きだけでなく、基礎学問の習得が国家によって保証されている国



勇者 勇人の住む日本こそが楽園のようだ


転移魔法が存在しなかったから、乗り物が大人数を運び

高速で移動出来るように進化したのだと

勇人は言っていたが、エンデバイヤで転移魔法が日常的に使えたのは一部の神獣の他は

大賢者であった自分と女神の加護のある聖女(ミラルカ・エンデバイヤ)、後は召喚勇者の勇人だけ


必要に応じて道具や乗り物が進化したと言うなら、転移はもっと広く使用者が増えるはず

もしくは転移の魔道具などが発展しても良さそうなもの

しかし、魔法はそんなに便利なものではない


一般の人間の魔力適性は1000人に一人で、その生涯魔力量では転移魔法が使えない

魔力量の比較的多いエルフでも生涯に2、3回しか転移は出来ず

寿命を縮めてまで研究をする者も居なかった


そう、エルダーエルフである儂をのぞいては・・・

3000年生きてきて魔法神の加護を持つ儂は

召喚と転移の研究をし続けて、遂にその仕組みを解明した

異世界転移


勇者のスキルと召喚者という称号を終点にした

異世界転移の魔法の発動

負荷を考慮して当時の勇人の倍のレベルとスキルを獲得し、儂は日本への転移を実行する

儂の計算が正しければ、レベル、スキル、加護の力、これらの消費で発動が可能なはず


ーーーーーーーー


石造りの堅牢な塔

王都から離れ、討伐した魔王の城の一角

儂の終の住処 旧魔王城

塔の地下に布設した魔法陣の上

傍に寄り添う黒いフェンリル ギルズの頭をそっと撫でる

「準備は万端か?マルズ」

「残るは文字通り神頼みくらいじゃ、長いこと付き合わせたな」

「些少な時間だ」


世に存在するフェンリルは全て白銀

その中でギルズは唯一、美しい黒の毛皮を有している

エルフやハイエルフの中では少々浮き気味のエルダーエルフの

マルズとは、妙にウマが合ったのだ。

勇者との魔王討伐にも参戦し、今やこの地の守護獣でもある

暫しの沈黙の後、黒いフェンリルは小さく身じろぐと

人型に姿を変える

「城の面倒は任せておけ、(ぬし)の従魔の事もな」

「いずれ、時が来ればお前も日本へ連れて行く」

「期待しないで待ってるよ」

ギルズは鼻で笑って軽く手を挙げ魔法陣ある地下を出た


誰も居なくなった地下で、儂は全魔力を魔法陣に注ぎ詠唱を開始する

眩ゆい閃光が辺りを包み

激しい脱力感と共に意識が薄れていく


次に目覚めるのは日本

そう信じて儂の意識と体が魔法陣から搔き消えた




次回はプロローグです( ̄∇ ̄)

頑張って更新していきたいデス

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