【出オチ系恋愛小説】陰キャな俺に学校一の美少女が嘘告してきた≪極短10本立て≫。
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『CASE1』
「あなたの事が好きなの!」
「本当に?!」
「あら?もしかして本気にした?フフフ。馬鹿ねえ。私があなたみたいな相手に告白すると思う?」
「え?」
「馬鹿な男ね。嘘告よ、嘘告」
「俺、女だけど…」
「へ?」
『CASE2』
「あなたの事が好きなの!」
「本当に?!」
「あら?もしかして本気にした?フフフ。馬鹿ねえ。私があなたみたいな相手に告白すると思う?」
「え?」
「馬鹿な男ね。嘘告よ、嘘告」
「良かったあ。俺、もう恋人3人居るからさ」
「へ?」
『CASE3』
「あなたの事が好きなの!」
「本当に?!」
「あら?もしかして本気にした?フフフ。馬鹿ねえ。私があなたみたいな相手に告白すると思う?」
「え?」
「馬鹿な男ね。嘘告よ、嘘告」
「やったああああっ!嘘告されたああっ!」
「え?なんで喜んでるの?」
「ここから本当の恋愛が始まるからさ!さあ、俺と一緒に行こう!」
「ちょ、何?どこへ連れて行くのよっ!」
「体育倉庫」
「いきなりなにをする気なのよおおおおお!」
『CASE4』
「あなたの事が好きなの!」
「え?」
「あら?もしかして本気にした?フフフ。馬鹿ねえ。私があなたみたいな相手に告白すると思う?」
「え?」
「馬鹿な男ね。嘘告よ、嘘告」
「え?良く聞こえんのじゃが?」
「お年寄りかっ!」
『CASE5』
「あなたの事が好…」
「お前の事が好きだ!でもって、これは嘘告だっ!」
「へ?」
「これでお前が嘘告された側だからな!」
「ちょ、待ってよ!どうしてそうなるのよ?!」
「陰キャな俺なんかに嘘告されてやがんのー!」
「違うわよーっ!私が先に言おうとしたのよ!」
「何て?どんな告白してくれるんだ?告白するなら俺のいい所3つは上げろよな!」
「ひとつも無いわよ!」
「俺ならお前のいい所100は上げられるぞ!」
「え?」
このあと彼女はデレた。
『CASE6』
「あなたの事が好きなの!」
「本当?」
「あら?もしかして本気にした?フフフ。馬鹿ねえ。私があなたみたいな相手に告白すると思う?」
「そっか…丁度ここは屋上だから飛び降りるか」
「えっ?!」
「俺なんて全く無価値な男だって再認識させられたからな。じゃあ、さようなら」
「待ってよっ!私の目の前で死ぬとかやめて!」
「じゃあ、後ろ向いていてくれよ」
「一緒よ!せめてアリバイ作ってからにして!」
「止めるんじゃないのかよ!もうさっさと消えろ!」
3分後。
校舎から出て来た彼女の上に彼が落下して二人とも仲良くあの世へ。
『CASE7』
「あなたの事が好きなの!」
「え?本当に?!」
「あら?もしかして本気にした?フフフ。馬鹿ねえ。私があなたみたいな相手に告白すると思う?」
「え?」
「馬鹿な男ね。嘘告よ、嘘告」
「異世界転生前の俺になんで女神様がそういうこと言うんです?」
「だって、そういうこと言ってみたかったんだもん!で、どんなチートがほしいの?」
「嘘告を本気の告白にすり替えるチートをお願いします」
「いいわよ、えい!…あら?何だかあなたってとても素敵ね」
「これから恋人としてよろしくお願いします」
「あ、はい。よろしくお願いします」
『CASE8』
「あなたの事が好きなの!」
「え?本当に?!」
「あら?もしかして本気にした?フフフ。馬鹿ねえ。私があなたみたいな相手に告白すると思う?」
「え?」
「馬鹿な男ね。嘘告よ、嘘告」
「嘘告?」
「嘘の告白よ!」
「嘘の告白って?」
「だから、この告白は本当じゃなくて、あなたを騙したの!」
「じゃあ詐欺罪だな」
「何でよっ!嘘ついただけじゃない!」
「とりあえず署まで来てもらおうか」
「署ってどこよ?!」
「そういえばどこなんだろ?」
「消防署じゃないわよね」
「税務署じゃないのか?」
「そうだわ!税金を納めないと捕まるのね!」
「税金はきちんと納めないとな!」
「「A~C~」」
『CASE9』
「おまえの事が好きだ!」
「え?本当?!」
「おや?もしかして本気にしたか?フフフ。馬鹿だな。俺がお前みたいな相手に告白すると思うか?」
「え?」
「馬鹿な女だな。嘘告だよ、嘘告」
「そ、そのなあ…うええええええん、うえええええええんっ」
「ちょ、お前泣くなっ!素直に悔しがってくれよ!」
「うえええええええんっ!」
「わかったから!付き合ってやるから!」
「ううう…嘘泣きだよん」
「…デコピンしていいか?」
「されるならキスがいい」
「おまえ、結構図太いな」
『CASE10』
「あなたの事が好きなの!」
「え?本当に?!」
「あら?もしかして本気にした?フフフ。馬鹿ねえ。私があなたみたいな相手に告白すると思う?」
「え?」
「馬鹿な男ね。嘘告よ、嘘告」
「馬鹿も何も…ここ最近毎日これやってるよね?」
「マイブームだもん」
「だからって俺ばっかに言うなよ」
「だって、この学校私とあなただけしかいないし」
「俺、教師兼校長なんだけど」
「兼恋人になってくれる?」
「親代わりで実の兄なのに?」
「これも嘘よ。血のつながった兄妹で恋人に慣れるわけないじゃないの」
「実は俺も嘘ついていたんだ」
「え?もしかして実の兄じゃないの?先生じゃないとか?」
「俺の存在、全部が嘘だ」
「え゛?」
「俺は人間ですらないのだからな」
「ああああっ!体が服を突き破って見る見るうちにオークに!」
「ひゃあっはっは!恐ろしいかっ小娘?!」
「やったわ!血がつながって無いから私たち恋人になれるわね!」
「へ?」
おちまい
拙作をお読みいただきありがとうございました!