Ⅲ 『Story』
ソラ「どうも、ソラだ。」
ソラ「忘れているならそれでも構わない。 ただ、ここは嘘が付けない世界だということだけを、覚えていればな。」
ソラ「今日も前と同じだ。」
ソラ「…はぁ、この世界本当に、意味わかんねえな。」
『Story』
ライ「これは私からの出題ですね。 お久しぶり…というほど時間は空いてませんね。 ライです、忘れてても構いません。」
ライ「話を戻しましょうか。 ストーリー、つまり物語について。」
ライ「最初は私から喋ります。」
ライ「私は物語が好きです。 感動する物語も、泣ける物語も、笑える物語も、世界観が変わる物語も。」
ライ「私は全ての物語を知って、そのうえで物語を創りたいんです。」
ライ「本を読むと、知らない世界へ行けます。 人生について知れば、その人のことを理解できます。 そんな物語を、私は大好きなんですよ。」
クリス「僕も物語は好きかなぁ。」
クリス「あ、僕はクリスね。 忘れちゃってたらちょっと怒るよ? …なーんてね、ウソだよウソ。」
クリス「僕が物語が好きなのは、暇つぶしになるからね。」
クリス「滑稽な人の姿とか? 足掻いて足掻いて、その結果がどうなろうとも…僕の暇つぶしになるならそれでいい。」
クリス「でも、つまらない話は嫌いだよ?」
クリス「せいぜい楽しませてくれるかなあ?」
ソラ「俺は…物語は、そんなに好きじゃねえ。」
ソラ「つーか、なんでまた俺来なきゃ行けないんだよ。」
ソラ「お前ら二人で話してればいいだろ?」
クリス「ソラさんってば、もっとテンション上げなよー?」
ソラ「他の誰でもねぇお前にだけは言われたくない」
ライ「それは同感ですね。 コイツにテンション上げなよと言われたら下がっていきますよ。」
クリス「2人して僕の印象って最悪? 悲しいなぁ、僕は二人のこと嫌いじゃないよ?」
ソラ「お前はただ俺の事を利用してるだけだろ。」
ライ「私に対してはとてつもない憎悪でしょう。」
クリス「あーあ、つまんないなー。 …ねぇ、そんなこと言わないでよ、つまらなくて殺しそうになる。」
ライ「ほら、はやくも本性現した。」
ソラ「チッ…もう、終わりでいいよな。 クリス、お前と喋ってると気が狂いそうになるよ。」
ソラ「…一つだけ言っとくぞ。 もしお前が、アイツや俺の妹のこと、利用したら、俺は絶対に許さない。」
クリス「…それは、どうかねぇ?」