Ⅰ 『Start』
クリス「やあ、はじめまして。 それともこんにちはこんばんは?」
クリス「僕はクリス。 僕の素性とかどうでもいいことは置いておいて…」
クリス「ここでは誰も嘘はつけない、そんな世界。 そのことは、覚えておいてほしいな。」
クリス「それと、ここは僕たちで何か一つのことについて話す。 それだけのために作られた場所。」
クリス「変な世界だと、そう思う? 僕も同感だよ。作った人の頭の中が知りたいね。」
クリス「それじゃあ、またね。」
『Start』
ライ「はじめまして、代わりましたライです。」
ライ「start…つまり、そのまんまスタートですか。 そのことについて今回は話します。」
ライ「それではまず、この世界の始まりについて語りましょうか。」
ライ「ここはパラレルワールド。 嘘がつけない世界で、様々な世界観が交差します。」
ライ「この世界を作ったのは…そう、誰なんでしょうね?」
ライ「いつか知りたいものです。」
クリス「スタートについて? …僕にも喋ろって言うの?」
クリス「まあいいけどね。」
クリス「僕がこの世界に来たわけ、スタート時点を教えよう。」
クリス「僕はね、愉快なことがしたいんだよ。」
クリス「話しにくい話題を出して、困る顔が見たい。 人間ってば、本当に滑稽だよね?」
クリス「それに、僕ってば1番面白い時に、1番近くで見てたいんだ。」
クリス「ここは、少しは楽しめるといいなあ。」
ライ「意地の悪いクリスは置いといて…他にスタートについて語りますね。」
ライ「私が来たわけを教えましょう。」
ライ「私、物語が好きなんです。」
ライ「えっ?、って思いました? 話が急に変わって。」
ライ「じつは、物語が好きなことと、この世界に来たことはリンクしているんですよ。」
ライ「私は、誰がどう行動したら、このようになって、どんな気持ちになるのか…知りたいんです。」
ライ「ここは嘘がつけません。 人の気持ちを知るには丁度いいでしょう?」
クリス「結局ライも、僕と同じような理由でここに来てるのにね、僕だけ意地悪ってのは訂正してよ。」
ライ「何言ってるんですか。私はただただ傍観するだけ。クリスみたいに場をかき乱して喜ぶようなやつじゃないんです」
クリス「その評価は傷つくな。 確かに場をかき乱すのは楽しいけど。 ちゃんと理由があった上でだよ。」
ライ「これ以上話すと討論になりそうなのでやめておきましょうか。 君の嘘偽りのない本音が聞けてよかったです。」
クリス「君はとても腹黒だと僕は思うよ。 でももうおしまいにするのは同感。 それじゃあ、またね。」