表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/7

今回は短めです。

放課後。


私は勇気を振り絞って咲の居るクラスへ向かうと、教室の入口付近に居た子に咲を呼び出して貰った。

暫く待つと咲がやって来たが、その表情は硬く素っ気無かった。


「何か用?」


「一緒に帰りませんか?」


私は咲に断られないか怯えつつも、平静を装いそう訪ねた。


「はぁ……いいけど」


「有難うございます。それでは帰りましょう」


咲が自分の席まで鞄を取りに行っている間、私は相変わらず平静を装っていたが、心の中では咲が断らず一緒に帰れる事が出来るとあって、嬉しさでいっぱいだった。


帰り道に咲から、私が男子や女子に人気が有るから “一緒に帰りたい” と言う子が居るのでは? と聞かれたが、私は咲以外の人には興味が全く無いので、他の人の事なんてどうでもよかった。

家に帰ってからも、咲と二人きりで居られるのが本当に幸せで、このまま時間が止まって欲しいと思うけれど、好きと言う気持ちが溢れてしまいそうだったし、何度も体が触れそうになった時は、心臓が爆発してしまうのでは? と言うほどドキドキした。

ただ、この気持ちを気付かれない様にしなくてはならないのが辛くて、その度に胸が締め付けられた。




お風呂の準備の為リビングを出て行く恋を見送って、私はスマートフォンを使い宅配ピザの注文を手早く済ませた。

宿題をしていた時に、何度か恋を盗み見したけれど、双子であるはずなのに、私と恋は全く似ていないと改めて思った。

そんな恋は異性だけでは無く、同性からも好かれていて、何時か私の知らない誰かと付き合って結婚をするのかと思ったら、何故か胸が締め付けられ、今まで感じた事の無かった “寂しい” という気持ちが一気に押し寄せてきた。

その感情が未だに何なのか分からないけれど、恋とは一生離れたくないと思った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ