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プール!③

昼食を食べ終えた僕は莉奈ちゃんと凛さんと一緒に流水プールに向かった。流水プールでは3人とも浮き輪をつけてプカプカしているだけの単純な行動だが、午前中だけでだいぶ疲れたから仕方ない。


しばらくすると莉奈ちゃんはトイレに行くためプールを一度出た。そして僕は莉奈ちゃんがいない時を計らって凛さんにこう言った。


「前から気になってましたけど、莉奈と凛さんって似てますよね・・・背は凛さんの方がかなり高いけど、姉妹みたいに顔がそっくり」


僕がそう言うと凛さんは、


「私と莉奈ちゃんが姉妹みたいだなんて・・・初めて言われたわ」


と言った。そして、凛さんは僕にこう言う。


「そういえば大和くんと莉奈ちゃんの他にあと3人いたけど・・・お姉さんといとこと彼女?」


は?理香が彼女だって?


「いやいや違いますって!あいつはただの幼馴染みで・・・姉や真綾とも仲いいから付き合っているだけです!ほら、向こうに3人いるでしょ!」


僕は少し離れた波の出るプールを指す。そこにはちゃんと3人がいた。


「あら、大和くん。目いいのね」


凛さんは僕にこう言ってきた。


「いや、長い付き合いだから遠くから見ても誰かわかるっていうか・・・」


と僕はそう言う。ちなみに視力は両目0.7くらい。普段は裸眼だが、授業の時はメガネをかけている。そして数分後、莉奈ちゃんが戻ってきた。


「ねぇお兄ちゃん、凛さんと何話してたの?」


莉奈ちゃんは戻ってきた途端、僕にこう言った。そして僕は、


「・・・大した話はしてないよ」


と言った。すると莉奈ちゃんは、


「あ、お兄ちゃん何か隠しているでしょ~もしかして凛さんとこれから付き合ったりして?」


と言った。は?


「んなわけないだろ!大体僕と凛さんは世代も離れてるのに・・・」


と僕は言葉を返した。そして、


「あら、とても仲のいい兄妹なのね。でも大和くんとは付き合ってもいいかな~」


と凛さんは言った。しかし莉奈ちゃんの言葉に反応したのか、凛さんの顔は少し赤くなっていた。




そして流水プールも飽きてきたので、僕たち3人はプールサイドのテーブルに戻った。ほどなくして、美穂姉・真綾・理香も戻ってきた。時計を見ると午後の3時になろうとしていた。そして僕は5人にこう言った。


「最後に6人で屋外のプールに行こうか」


僕の言葉に5人は同調した。そして屋外にあるプールに向かった。屋外プールはただのプールだった。ただし1時間おきに15分程度波が出るらしい。僕たちが屋外プールに着いた頃にちょうど波が出始めた。


6人は波を楽しみながら泳ぐ。そして15分後、ちょうど波が止まった頃だった。真綾が、


「そういえば大和と理香って、いつ付き合うの~」


と僕と理香に言ってきた。


「幼馴染みは恋愛に発展しないと思うんだけど・・・」


と僕は言う。そして理香も、


「今はソフト一筋だから」


と言った。しかし理香は、


「でも、大和があたしに興味があるのなら付き合っても・・・」


と言ってきた。僕は理香の言葉に少し顔が赤くなった。でも理香のようなショートヘアの女性はあまり興味ないなぁ・・・僕は莉奈ちゃんや凛さんのような髪の長い方女性の方が好きだ。


そして1時間が過ぎ、2度目の波を楽しんだ時点でプールから出た。その間僕は5人に色々絡まれた。凛さんは莉奈ちゃん以外とは初対面なのにみんなと仲良くなっていた。




プールから出ると室内に戻り、プールサイドのテーブルに置いてあった荷物をまとめた。そしてそのままシャワーを浴び、更衣室に向かった。そして僕がまず着替えを済ませ、待ち合わせ場所の出口前で待つ。そしてしばらくすると、着替えを済ませた5人がやって来た。


帰りの電車で、凛さんは僕たち5人にこう言った。


「今日は色々付き合ってくれてありがとう。私も楽しかった。それと大和くん、莉奈ちゃんをよろしくね」


そう言った凛さんは結局、僕たちと同じ駅で降りた。そして真綾と理香とは駅前で別れた。美穂姉もこれからコンビニに向かうから先に帰っていいと言う。そして3人は駅のコンコースに戻りベンチに座る。すると莉奈ちゃんは凛さんにこう言った。


「そういえば凛さんって最寄駅ここでしたっけ?」


どうやら莉奈ちゃんは凛さんの家を知らなかったらしい。しかし僕も凛さんの家はどこか気になっていた。そして凛さんは、


「まぁね。そこから徒歩10分のマンションで一人暮らししてるよ」


と言った。そういえば凛さんの実家、名古屋だっけ。どうでもいいけど。キャリアは7年だから高校の途中から声優をやっているのか。




結局凛さんとはここで別れた。そして家に戻った頃には美穂姉も買い物を終え、家に戻っていた。この後美穂姉に、「2人とも遅かったわね。何かしてたの?」と言われたのは言うまでもない。

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