第9話
戦闘パート2です。
薄暗い和風建築の廊下の様な場所に諒が突如現れた。
「……ここが、華の心の中なのか?」
諒は辺りを見回して呟く。
「やっぱり、困った時の霊力集中だな」
諒は何と、行き当たりばったりで左手に霊力を集中させた様だった。
諒は正面に霊力を集中して呟く。
「ーーあっちから、妖穢の気配か」
諒が一歩進むと、その先に大量の禍人が出現する。
「来られたら、困るって事か」
諒はそう言うと、禍人に向かって走り出して、回し蹴りを喰らわせる、その後、近くの禍人の脚を掴み、禍人を振り回して投げ飛ばした、投げ飛ばされた禍人に当たり何体かの禍人が消滅した後に諒は言った。
「おら!俺はその先に用があるんだ、無理矢理にでも通して貰う」
諒はそう言うと攻撃してくる禍人を避けて肘打ちを喰らわせ、よろけた禍人の腕を掴み他の禍人を巻き込みながら壁に叩きつけた。
「後、少しだ!お前らの力は、そんなもんか!!」
諒は、悪鬼羅刹の様な様相で禍人を追い詰めて行く。
遂には、最後の禍人を倒して呟く。
「……ふぅー、推し通った」
諒が、廊下を抜けると広い空間に出た、その奥の壁に小さい座敷牢が有り、その中には華が眠っていた。
「ーーんっ、華!!助けに来たぞ」
そう言って諒が、華に近づこうとすると、鈍い声が辺りに響く。
聞こえた方を見ると黒い人魂が、五つ浮遊していた。
《ココハ・ワレラノ・イバショ・ダ!!》
《ソノモノニ・チカヅクナ!!》
《タチサレ!!》
《サモナクバ》
《ケス》
そう言うと、五つの人魂が融合して、巨大化していった、その姿は変化していき最後には華と同じ小袖を身に付けた巨大な日本人形に成った。
「妖穢が、融合合体したのか」
諒はすぐに構えるが、日本人形の方が早く動き始めて、その巨大な腕を振り下ろしてきた、諒はその腕を寸での所で避けるが、腕が地面に当たったら地面に衝撃波が起こり、その衝撃波に諒は当たってしまう。
「ーーくっ、……厄介なっ」
日本人形は次にその巨大な脚で諒を踏み潰そうとしてきた、それを諒は、右に左に避けて拳を喰らわせるが全然、効いてない様だった。
「……こっちの攻撃は全然、効かないか。こうなったら直接、人魂を抜き取るしかないか」
諒はそう言うと目に霊力を集中させた。
《キエロ・キエロ!!》
日本人形は又も、脚で踏み潰そうとしてくる、それを避ける間も諒は日本人形から目を離さない。
「ーー額に五つか、腕の攻撃が来た時に登るか」
日本人形は腕を振り下ろして攻撃をしてくる、諒はそれをジャンプして避けて、人形の腕の上に下りるとそのまま人形の頭の部分、まで、駆け上る。
「おら、おら」
諒は両腕に霊力を集中させると人形の額部分に突き立て、人魂を左右の手に一つずつ引きずり出して、人形から飛び降りた。
《ヨクモ・ワレラノ・ドウホウヲ!!》
「……知るか」
諒はそう言うと、二つの人魂を喰べて浄化した。
すると、人形は今度は手で諒を掴んで握り潰そうとしてきた。
《ツブレロ・ツブレロ〜〜!!》
「……それで掴んだつもりか?」
諒はそう言うと、透り抜けを使い、手首の上に立つと両腕に霊力を集中させて、一気に額まで近づき腕を突き立てて、また、二つの人魂を引きずり出して、浄化する。
諒は日本人形を見てこう言った。
「……後一つぅ」
《ヒィィ〜〜!!》
妖穢は諒の言葉に恐怖を抱いて逃げようとするが。
「ーー逃すかぁ」
諒はすぐに追い付き人形の脚を持ち上げてひっくり返して、右腕に霊力を集中して、額に突き立て、引きずり出した。
「……これで……終わりだ」
諒はそう言い最後の一つを浄化すると、日本人形は消滅した、すると日本人形のあった位置にビー玉より少し大き目の水晶玉があるのに気づいた。
「ーーん?水晶玉か?」
諒は不思議に思いながらそれを服にしまう。
その後、華が入っている座敷牢に近き言った。
「ーーおっと、華っ、今出してやるからな」
諒は座敷牢を力いっぱい引っ張り壊して、中にいる華をお姫様抱っこで出した。
「もう、大丈夫だ」
諒は華の頭を撫でて笑うと当たりが光りに包まれた。
光が消えた時にはそこに、諒も華も居なかった。
完全に悪役みたいな主人公(笑)
次は第1章の最終話の予定(仮)




