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声が低い人、声が暗いと言われる人のための裏技

・声が低い人、声が暗いと言われる人のための裏技


 ちょっと考えてみてください。

 声が高い人と、声が低い人。身近にもたぶんおられると思います。

 どっちが「明るい」イメージがありますか?


 別の角度からも私の言いたいことは例示できます。

 ハイテンションで声が高い人は想像できますか?

 では、ハイテンションで声が低い人はどうですか?


 また別の角度。

 次の文章を、高い声と低い声で読んでみてください。


 これからそちらに向かいます。例の準備をよろしくお願いします。


 どちらがより「明るく」思えましたか?



 結論から言います。

 低い声は、暗いイメージを持たれやすいのです。

 逆に高い声というのは、明るいイメージに近い。

 例外がないわけではありません。

 あくまで、私の思う「傾向」です。


 私は声変わりの頃からとても声が低く、物言いも感情がこもらない、冷たい喋り方をしてきました。当然ながら、暗いイメージを持たれ、自分でも暗い人間だと思っていました。

 ですが、そんなこととは無関係に、私は人を笑わせることができればそれをしたがりましたし、考え方も無闇にネガティブというわけではなかったのです。


 さて、本題に戻りましょう。

 喋り口調が「暗い」ように聞こえる。

 これは実のところ、どういう現象なのでしょうか?

 商用書籍ではないので、もったいぶらずに結論を言います。


 暗い口調とは、イントネーションの振り幅が少ない口調です。


 イントネーションは、文章を通じてのアクセントの変化のことです。文章を読むとき、発する高い音と低い音の差。これが小さいと、暗い、無感情、のように聞こえるのです。


 もうひとつ、低い声は暗い口調になりやすいです。

 なぜかは正確には分からないのですが、「同じ振り幅でも暗く聞こえやすい」または「振り幅を大きくしづらい」、このどちらかまたは両方だと考えています。


 さて、口調が「暗い」理由が分かったところで考えるべきは、「どうしたら明るい口調にできるか」です。


 簡単ですね。

 声を高くする、これは不完全な正解。本来の声より高い声では声のコントロールはしにくくなるのが普通ですから。問題は、同じ高さで口調だけ明るくすることです。

 声の振り幅を大きくする、これが正解。

 もっとも、大きくすればするほどいいってわけじゃありません。

 やりすぎるとヒステリックな口調になります。明るくは聞こえません。

 そのあたりのバランスを取るのは、自分の耳か他人の耳を当てにするしかありません。

 録音して聞くのもいいでしょう。

 まあ、慣れない人が録音した自分の声を聞くと、違和感で身悶えますけどね。



 通常の演技指導などでは、暗い喋りに対しては、もっと明るくとか、もっと感情を込めて、とか言われます。

 明るくしようとしてできるのならこんな文章は誰も読まないです。

 感情を込めて明るくなるとしたらそれはある種の才能です。もちろん、感情を込めないよりはよくなるはずですが、根本的な解決策じゃないので、効果はあまり高くない。


 これが裏技なのは、演技の正攻法から外れるからです。

 邪道、もしくは嘘の演技。

 感情を込めるべきところで感情以外の方法に頼るのだから、確かにこの手法自体は嘘なんです。

 でも、私がこの手法を必要としたように、たぶんこれを役立てることができる人はいるはず。

 だからこうして文章にしました。

 この手法については、それを使う人はあまり公言しない方がいいと思います。インチキをしているという扱いをされかねません。

 だから、裏技。

 最後に、感情がこもってなくてこの方法だけで感情を表現しようとした場合、聞く耳のある人にはまずバレることを付け加えておきます。

 小手先のテクニックはあくまで補助です。あとは正攻法でがんばってください。

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