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第二章 プロローグ:ついに始まってしまった…
「今日から俺たちの仲間になったサーイェ・アマーノゥだ。みんな仲良くしてやれよー」
「…よろしくお願いします」
私は目の前にいる騎士達に挨拶をした。小学校の転校生か!!当然ほとんどの騎士達は不安がっているか気味悪がっている。悪かったね気持ち悪くて。だけどこれもある意味転校生への洗礼だよね…。
「おいサーイェ、笑顔が足りねーぞ!!」
「そりゃすみませんねぇ…マーリンドさん」
もとからあんまりよろしくしたくないから仕方ないじゃん!
「確かにマーリンドの言う通り、笑顔の方が早く皆と仲良くなれるぞ」
「そうだな、大変だと思うけど頑張りなよ」
「サボるならばれない様にサボれよ」
「サボるだなんて!サーイェ、そんな事絶対にだめですよ!!」
私の周りで声を掛けてくれるのは種類の違う美形ばかり…。やんちゃ系、爽やか系、穏やか系、アンニュイ系にかわいい系。・・・・もうこれ乙ゲー作れるんじゃない?
「ハァ…」
コントローラーを握り締めるプレイヤー側に戻りたい…。